池田博士の間断なき平和闘争は未来を開く世代の模範―総長

2012年3月30日(金)更新:4
【南米ボリビア・私立サンタクルス工科大学から池田大作SGI会長に名誉博士号】
 南米・ボリビア多民族国の「私立サンタクルス工科大学」から、創価大学創立者池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長に、名誉博士号が贈られた。人間主義の思想を基にした、平和と教育への世界的貢献を讃えるもの。授与式は28日、東京・八王子市の創大本部棟で行われ、アントニオ・カルバロ総長、フアン・マルティネス教授(元教育大臣)、ボリビア多民族国大使館のルイス・マサハル・ヒガ・トミタ駐日大使夫妻らが出席した。
 春の陽光があふれる創大キャンパス。
 本部棟に到着したカルバロ総長一行を、学生の代表が「ビバ・ミ・パトリアボリビア(我が祖国ボリビア)」の合唱で歓迎した。
 「感動で胸がいっぱいです。私たちの大切な曲を歌い上げてくださり、心から感謝します!」 と笑顔のカルバロ総長。学生の目を見つめ、一人一人と力強く握手を交わした。
 苦学の末に教育修士号を取得した総長。学生の幸福と勝利を願う心は強く、深い。
 2007年に私立サンタクルス工科大学の総長に就任。学生たちと積極的に交流し、語り合う時間をつくるよう心掛けてきた。
 ある時、懇談を重ねる中で、学生の変化に気付く。
 “以前に比べ、社会貢献の道へ進みたいと語る学生が増えている。気持ちも朗らかに、前向きになっているようだ”
 よくよく聞いてみると、そうした学生はマルティネス教授が担当する講義「文明発展の歴史」の受講者ばかりだった。
 カルバロ総長は、すぐさまマルティネス教授のもとへ。そこで、講義の一環として、学生たちがさまざまな宗教団体を訪れ、思想・哲学を学んでいることを知る。とりわけ、多くの学生が、SGIボリビア文化会館での仏法セミナーに参加していることを。
 同会館では、池田SGI会長の人間革命の思想を研鑽。さらにSGIの社会貢献活動を学びつつ、「平和」「幸福論」「未来」等のテーマで研究・討議しているという。
 なぜ学生が変わったのか。「人間革命」とはいかなる哲学なのか。
 学生たちの姿に深い感銘を受けたカルバロ総長は、SGI会長の著作を何冊も読み進め、「SGIの日」記念提言を熟読した。
 あらゆる苦難を勝ち越え、世界中の人々に勇気と啓発を与えてきたSGI会長。なかでも、教育を最重視し、学生一人一人を心から励ます姿に、深く胸を打たれた。
 1994年に創立された私立サンタクルス工科大学。経済・産業の中心都市サンタクルスにあり、科学・理工学研究の一大拠点として知られる。経営、科学技術、法・社会学の3学部に1万人の学生が在籍し、次代を担う気鋭の人材を陸続と輩出する。
 同大学が掲げる理念は「進取と貢献の教育」。カルバロ総長が目指す教育の理想は、SGI会長が実践する人間教育の中に脈動していた。
 「池田博士の長年にわたる偉業は、“揺るぎない信念があれば、人生に達成できない目標などない”という無限の励ましにあふれています。わが大学の学生を鼓舞してくださるに違いありません」
 SGI会長への「名誉博士号」授与は、最高評議会の全会一致で決議された。同大学の名誉博士号の授与はSGI会長で3人目となる。 (聖教新聞 2012-03-30)