「“世界市民の模範の人”を迎えることは市の誇り」―市議会議長

2012年4月11日(水)更新:1
【ブラジル 発展する教育都市 イタペバ市が池田大作SGI会長を名誉市民に】
 ブラジルのサンパウロ州イタペバ市から、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長に「名誉市民証」が贈られた。これは世界的な「平和の文化」拡大への貢献を讃えて、本年2月に市議会の全会一致で決議されたもの。授与式は4月2日(現地時間)、市議会議場で行われ、同市の首脳が一堂に会するなか、証書が、ルイス・カバニ市長からブラジルSGIの代表に託された。
 イタペバ市はブラジルの名産品であるフェジョン豆をはじめ、トマト、トウモロコシなど農産業の盛んな街。近年、カバニ市長が教育の発展に尽力し、州内第2位の広大な面積を誇る同市の子どもたちが学校に通いやすいようにと、300台のスクールバスを配置した。6歳以上の就学率は100%となり、教育都市として飛躍を続けている。
 この街で30年前から広布開拓の汗を流してきたのが、サクラモト夫妻である。
 1959年(昭和34年)に日本からブラジルへ移住。翌60年に入会した。
 この年の10月、SGI会長が初のブラジル訪問を果たす。夫のキゾウさんは「池田先生にお会いしたい!なんとしてもサンパウロに行こう」と奮起。妻のサキコさんと共に、バスに揺られてサンパウロへ向かった。
 そして、キゾウさんは、歴史的なブラジルの支部結成式に参加。SGI会長の“皆さんは、平和と幸福の開拓者として、どうか、私に代わって、ブラジルの広布の道を開いてください”との渾身の激励を心に刻んだ。
 夫妻は30年前にイタペバ市に移住し、夫妻で二人三脚のようにして広布の地盤を耕していった。そして現在、イタペバ市には支部が発足し、多くのメンバーが良き市民として地域貢献を広げている。
 SGIの同志のみならず、カバニ市長も、地域の拠点となっている夫妻の自宅を「カイカン(会館)」と呼び、いつも夫妻のことを日本語で「ジイチャン、バアチャン」と慕っている。
 ――家族のような温かさに包まれた授与式では、パウロ・デラ・フーア・タランコン市議会議長が開会の辞を。「池田博士は、世界市民の模範であり、名誉市民としてお迎えできることは、わが市の誇りです!偉大な歴史の一歩をしるすことができました」
 国歌と市歌の斉唱、決議文の朗読の後、カバニ市長から、ブラジルSGIのヨシカワ主席副理事長に証書が託された。
 また市議会から、サキコ・サクラモトさんの地域貢献の功績を称え、花束が贈られた。
 来賓で弁護士のヴァイネ・ジェミナニ氏は「池田博士は、世界の仏教指導者として、SGIの皆さまと共に、善の種子を植えてこられました。偉大な思想のもと、善の徳を高めていけば、必ずや善なる社会を築くことができるでしょう!」とSGIの運動に期待を寄せた。
 カバニ市長は親しみを込めてスピーチを。
 「実は、私にはSGIの友人がたくさんいます。敬愛する『ジイチャン、バアチャン』はもちろんですが、ここにいるヨシカワ主席副理事長は高校から大学まで、8年間にわたって同じ下宿で寝食を共にした親友です。
 こうして、偉大な池田博士への栄誉を、無二の友に託すことができ、これほどの喜びはありません」
 そして、拍手が高鳴るなか、力強く宣言した。
 「SGIが平和の文化と生命の尊厳の思想を世界中に広め、人類により高い価値を与えてきたことに敬意を表します。
 池田博士は、世界の緊張状態のなかにあって、他者の幸福こそが自身の幸福であるとの慈悲の心をもった、他に比肩する者のいない偉人なのです!」 (聖教新聞 2012-04-11)