創価学会の源流が法華経にある

2012年4月20日(金)更新:3
【名字の言】
 その長さは10メートルを優に超える。壁一面に広がる経典に見入った。鳩摩羅什訳の法華経写本である。「一心欲見仏 不自惜身命」……朝夕の勤行で慣れ親しんだ一節を探す、孫を連れた老夫妻もいる
 創価大学の“法華経展”に行った(5月6日まで。無休、入場無料)。雨の中、想像以上の人出に驚いた。運営スタッフに聞くと、入場者数は3万人を超え、友人を連れて再訪する人も多いそうだ。「創価学会の源流が法華経にあることを、とても説明しやすい」という。悠久の歴史の試練を経た貴重な知的遺産が、創価の学舎に一堂に集った
 同展は池田名誉会長が各国で結んできた信義の証しである。チベット、モンゴル、古ウイグル、ホータン・サカ、西夏……所狭しと並ぶ諸言語の経典は、真理を求め、価値ある人生を求めた古の人々の「智慧の結晶」だ
 かつて中国では「三武一宗(さんぶいっそう)の法難」と呼ばれる弾圧下、命がけで経典を守った人々がいた。20世紀のロシアの研究者たちは、ナチスの攻撃から法華経写本を死守した
 「仏の真意を何としても後世に伝える」という情熱は、千数百年の時を超えて、私たちの日々の学会活動と響き合う。無名の仏弟子たちへの感謝と広宣流布への決意を新たに、会場を後にした。 (聖教新聞 2012-04-20)