師弟を根幹に置く人は謙虚になれる。生涯成長の道を歩むことができる

2012年5月2日(水)更新:3
【名字の言】
 来年まで1年間の休養を発表した指揮者の小澤征爾氏。しかし、毎年恒例のサイトウ・キネン・フェスティバル松本には、指揮はしないが総監督として携わるという
 サイトウ・キネン・オーケストラは、音楽家・齋藤秀雄氏の没後に師を慕う門下生が結成した。毎年、各地で公演を行い、弟子の活躍によって「サイトウ」の名は世界の音楽ファンの知るところとなった。弟子の活躍が師の名を輝かせ、弟子もそれを何よりの喜びとしているのである
 “齋藤先生がいなかったら、ボクも出なかっただろうと思います”と小澤氏は語る。“生まれて初めて齋藤先生に会ったときの先生の顔をまだ覚えている”という。氏がまだ中学生だったころの話だ(『齋藤秀雄・音楽と人生』民主音楽協会
 師弟を人生の根幹に置く人は、謙虚になれる。だから生涯、成長の道を歩むことができる。御書に「仏法を学せん人・知恩報恩なかるべしや」(192ページ)と。仏道修行の根幹は「師弟の道」にある。三代会長がこの道を貫いてきたからこそ、今日の創価学会の大発展があることを忘れまい
 「私は今でも、毎日、胸中の戸田先生と対話しながら生きています」と池田名誉会長。この魂を受け継ぐ、誓いの「5月3日」はもうすぐだ。 (聖教新聞 2012-04-28)