共生と調和の未来へ 人材の大林立を

2012年5月10日(木)更新:3
【名誉会長の謝辞(代読)】
●「調和の陽光を浴びつつ、深く厚き沃土に根を張り、森の都の思賢山の麓(ふもと)、一列一列と真っ直ぐに聳え立つ香樟樹(クスノキ)は、胸に高大な理想を抱き、社会の棟梁たらむと誓いたり」(貴州師範大学校歌)
●深き使命感をもって、天空高く学び伸びゆく青年の生命ほど、強く美しいものはありません。
●彼(※王陽明)は語っております。「天地万物は一個の人間である我と本来一体のものです。だから一般人民の困難苦痛や害毒は、いずれもわが身体に切実な痛みでないものはありません」(近藤康信著『新釈漢文体系13 伝習録明治書院)と。
 そこには、利己的な自分に打ち克(か)ち、苦しみ悩む他者に同苦し、献身していく行動の中で、聖人の道を歩み、天地万物と一体の境涯を勝ち開いていくことが示されています。
●「私は、諸君に三つの希望を抱いています。一に勉学、二に勉学、三にも勉学です」「学問は、ピラミッドの如きものです。面積が広くて、初めて高くなれます」(貴州師範大学の教育者の励まし)
●幅広く学び抜き、労苦を惜しまず自らを鍛え抜いて教育者となってこそ、「子弟(してい)を誤った道に陥らせずに済む」
●「陰徳あれば陽報あり」
●「古きものの良さを新しきものに生かしつつ、新しい芸術の創造を」(周恩来総理)
●母たちから娘たちへと長く伝えられてきた無形文化遺産の「ろうけつ染め」は、鮮やかな色彩と多彩な紋様や図柄も美しく、多様性の調和の美を象徴しているといってよいでありましょう。
 貴州には、人類の未来を照らす、生命の共生と調和の英知が光り輝いております。
●「共に繁栄する調和のとれた世界の構築を推進していきたい」(胡錦濤国家首席)
●「ご両親の期待に背くことなく、骨身を惜しまず勉強に励み、社会が必要とする有用な人材へと成長してください」
●私も、先生方のご厚情を深く胸に刻みつつ、調和と平和の文明の創造へ、一段と邁進していく決心であります。その真情を、再び貴大学の素晴らしい校歌に託させていただきます。
 「風雨と氷雪を経て、自由に活(い)きて努力向上し、森の都の思賢山の麓、一列一列と真っ直ぐに聳え立つ香樟樹(クスノキ)は、天高く聳えんとする夢、文明の希望を支えたり」
      (聖教新聞 2012-05-09)