対話で世界を結べ

2012年5月13日(日)更新:5
【名誉会長と共に今日も広布へ(13)】
 平和な世界を築くために、いかに対話が大切か。
 戸田先生の力強い声が、わが胸に響いている。
 「大聖人の御生涯の戦いは、折伏という対話に徹して生命を触発し、人間の覚醒を促す『精神の闘争』『思想の闘争』であられたではないか」
 今、その偉大なる闘争を継ぐのが創価学会である。牧口先生は、真実の大聖人の御精神を叫び、実践し抜いていかれた。民衆の中に入って、座談会を開き、一人一人の苦悩の解決に全力を注がれた。
 それが学会の誇り高き栄光の歴史なのである。
    *  *  *
 文化や民族や宗教の違いを超えて、私は庶民と会い、世界の指導者と語り、共感と信頼の橋を懸けていった。
 「文明を結ぶ」
 「世界を結ぶ」
 この壮大なる人間主義の連帯を広げゆくことが、戸田先生の願いであったからだ。
 法華経寿量品に「未曾暫廃(みぞうざんぱい)(未だ曾(かつ)て暫くも廃せず)」とある。この地上から悲惨の二字をなくすまで、仏の行動は瞬時も弛むことがない。
 さあ、きょうも、我らは宝の友情を大きく広げよう!
 新しい友と語る。そこには新鮮な喜びがある。対話は貴重な自身の財産となる。
 人から学ぼう。その心があるかぎり、無限に自分を豊かにしていける。どこまでいっても、行き詰まりがない。
 一生、探求である。
 一生、勉強である。
 フロンティア・スピリット(開拓者魂)を燃やし、思い切って新天地へ飛び込み、心弾む出会いを重ねたい。
 対話で味方をつくるのだ。
 対話で哲学を深めるのだ。
 対話で歴史を開くのだ。
      (聖教新聞 2012-05-13)