難を忍び慈悲のすぐれたる事はをそれをもいだきぬべし(p202)

2012年5月16日(水)更新:2
【御指導】
 「ひとしずくをなめて、大海の潮がどのようなものであるかを知り、ひとつの花を見て、春が来たことを推察しなさい」(御書222ページ、通解)
 日蓮大聖人は、法華経で最難事とされる妙法の弘法をなされ、大難を受けておられた。人々はその事実を見て、大聖人が、一切経の勝劣を知られた、真の「法華経の行者」であられることを知るべきである、と仰せである。
 大難を繰り返し受ける人、それでも妙法弘通に進む人、その人こそ「法華経の行者」である。「受難」の事実こそ、「正義」の証明なのである。大聖人は、この道理を強く教えておられる。 (1991-02-17)