きょう、国際親善デー SGIの連帯は人類の希望

2012年5月18日(金)更新:3
【社説】
 1899年(明治32年)のきょう5月18日、オランダのハーグに日本を含む26カ国の代表が集い、第1回「万国平和会議」が開幕した。会議では、国際紛争が起きた場合、武力に頼らず平和的に解決することなどを目的とした条約が結ばれた。「国際親善デー」の淵源である。
 その後、1907年に第2回の万国平和会議が行われたにもかかわらず、集い合った人々の願いとは裏腹に、後に2度の世界大戦が勃発。戦争は、一段と世界化していった。

〈真に永続的な平和を目指し〉
 75年1月26日、太平洋に浮かぶグアムに、日蓮大聖人の仏法を実践する世界51カ国の同志が集い合った。そして誕生したのが、創価学会インタナショナル(SGI)である。
 集った友の中には、かつて英国軍人として第2次大戦に従軍したメンバーも。生命尊厳の哲理を広める闘士となった彼は、この集いの意義をこう語った。「民族、人種、風俗の違いを乗り越え、信仰の連帯を基盤に、人間と人間の生命交流を通して各国間の相互理解を促進し、真に永続的な世界平和を樹立する第一歩」
 37年の時を経て今、創価の平和の連帯は192カ国・地域へと広がっている。まさに、多様な言語、文化などを背景とする人々の心を、地球規模の連帯で固く結ぶ未曽有の運動となり、永続的な世界平和への確かな歩みを進めている。
 大聖人の仏法は、いまだかつてなかった“統合原理”として、世界を舞台に人と人とを結びつけているのである。
 数世紀にわたり宗教紛争に苦しんできた北アイルランドで、プロテスタント系とカトリック系の出身者が、積年の反目を乗り越え、共にSGIメンバーとして、人間革命に励む姿も、そうした一つであろう。

〈仏教史上に輝く大哲学運動〉
 アメリカの仏教ジャーナリストのストランド氏は「人類は今、一つの種として前進することを余儀なくされている」「その全体観を表現する新しい哲学や言語を、そして生命そのものの意味や価値に取り組む方法を、見つけなければいけない」と述べる。さらに、池田SGI会長によって具現化された“人間主義の宗教”が、「(将来は)他の宗教や文化や思想へも広がり、必ず人類共通の思想になっていく」と、最大に期待を寄せる。
 仏教史上に輝く大哲学運動を担う誇りと、大いなる希望を胸に、きょうも朗らかに前進したい。 (聖教新聞 2012-05-18)