池田先生は新たな人類文明を建設―たん教授

2012年5月23日(水)更新:3
創価大学での「池田研究フォーラム」から】
●詩や散文、小説などの多様な形式で、池田先生は平和、人類愛、自然など多岐にわたるテーマの文学を創作されています。これらの作品は、日本文学、さらに世界文学にあって特筆すべき作品となっていると思います。 (南京師範大学 たん 桂林教授)
●先生は“人間の精神を開く新しい境地の詩”の世界を広げ、詩人の使命として、人々の詩心を覚醒させ、人間性の花を咲かせるよう呼びかけているのです。
 また、大量生産・大量消費時代の影響を色濃く受ける文化界で、文学は画一性の社会を乗り越える想像力を再建し得るものである。これこそ、先生の「新文芸復興」の哲学ではないでしょうか。 (同)
●中国ではかつて、“国家や社会集団の繁栄のために個人における幸福の犠牲はある程度やむを得ない”といった社会風潮があり、そうした教育が施された時期もありました。しかし、近年は人権意識が徐々に高まっています。教育界でも、“公益を守るとともに、最も重要なのは個人の生命の安全の確保である”という思想が広がりつつあるといえましょう。
 政府においては「以人為本(人をもって本となす)」との“人間の尊重”や、“人間性の重視”を根本とする施政方針が掲げられるようになりました。
 さらに、今世紀に入り、文化産業を国家の支柱産業として重点的に発展させることが決定しています。
 中国は調和社会の構築を目指しています。世界も強調と共存を求められていくでしょう。その意味からも、池田先生の人間主義の思想を学ぶ意義は大きいのです。 (広東外語外貿大学 韋 立新教授)
●先生が掲げる仏法哲学は「実践仏法」 (北京師範大学 高 益民副教授)
●山奥でひっそりと平和を祈念するだけの仏教の一般的なイメージとは違い、先生は実際に世界を駆け、社会変革への具体的な行動を展開されている。 (同)
●池田先生が広げておられる仏法は「連携仏法」 (同)
●人々を連携させ、同じ目的に向かって進もうというものです。そして、喜びも悲しみも全て、皆で共有していこうとしています。
 自分が変わり、他人を変える。他人を変えながら自分も変わる――。自己反省を伴う他者との関わり合いの中で、それぞれの人間性が昇華されていく。これが池田先生の提唱する「人間革命」ではないかと解釈しています。 (同)
●池田思想は健全な人格の育成、生命の尊重、生命がもつ価値の開発という根本的な命題に端(たん)を発しています。
 こうした基礎の上に人類の共存と調和社会の共同構築が強調されており、そこでは個人と世界、教育と平和を結びつけております。
 グローバル化が急速に進んでいる時代にあって、いかに差異の奥にある普遍性を見いだし、また複雑にからみ合う利潤競争の中にあって、いかに調和社会を構築していくのかが重要になってきています。
 そのことを考える時、私は、周恩来総理と池田先生の友誼は、単なる中日友好史の美談としてではなく、調和世界の構築を目指す上で再考すべき指導的価値を有していると考えたい。
 人間を根本としながら世界に目を向け、小異を残しつつも大同につく誠実な交流。そして、青年を重視した未来への志向性。 (南開大学 紀 亜光教授)
●わが大学では、教員と学生が一体となって池田思想研究に励んでいます。私たちも池田先生のように、有為の青年を育てていきたい。その青年への信頼と尊敬も、池田思想の実践だと考えるからです。
 学生たちは、池田思想に多大な触発を受けています。私が担当した授業で、池田先生について紹介したことがありました。興味を持ったある学生は、池田先生の写真展に足を運び、先生の著作を読み始めました。その中で、大学で学ぶ意義への認識を深め、社会貢献への使命感を強くしたのです。同様のエピソードは枚挙に暇がありません。
 私個人の研究領域は政治制度や政治思想、特に憲法です。しかしながら、現代社会をみると、規則を遵守しても解決には至らない、複雑な問題が数多く存在します。
 したがって、個人における道徳の向上こそが要請されています。それに応え得る道徳の基盤が池田先生の人間を中心据えた思想で、人類最高峰の思想といえるのではないでしょうか。 (遼寧師範大学 崔 学森 池田大作和文化研究所副所長)
●創大には、他のどの大学にもない人間教育があると感じています。
 創価大学に来て、池田先生の思想と実践を深く研究し、“これほどまでに中国に尽くした日本人がいたのか”と驚き、一人の中国人として、この恩に報じたいという純粋な気持ちを持つようになりました。
 軍国主義と戦い獄死された牧口初代会長の精神を、池田先生は継承されている。
 時流に流されず、一貫して、高い次元で判断し、正義を訴え、いかなる圧力にも屈せず、実践されているのです。
 1968年の中日国交正常化提言は、まさしくその象徴です。これこそ、池田先生が世界の大学・学術機関から300を超える名誉学術称号を受けておられる一つの理由といえるでしょう。
 これからは、さらに多角的に池田研究を進め、もっと広範に影響を及ぼしていくために努力することが肝要だと思います。 (清華大学 ふう 峰教授)
●わが大学では、学生が中心となって「池田大作読書会」を開催し、大きな成果を示しています。 (大連工業大学 劉 愛君教授)
●池田先生の思想は中日友好と世界平和を語る哲学 (同)
●国際社会の舞台では、他国の人々と付き合う友好の哲学が必要です。池田思想は、その根幹を築く多大な助力となります。 (同)
●池田先生が各国ね識者と編まれた多くの対談集は、地球規模の課題を幅広く論じたものです。人権、貧困、環境問題など、さまざまな社会問題に対する深い洞察を学ぶことができます。 (同)
●池田思想は人間の成長や教育に主眼を置いており、教育の目的、人間教育の原点を指し示しています。 (同)
●最後に強調したいのは、池田思想が、それに触れる人に勇気と希望、そして活力を与えるという点です。これは私自身を含め、読書会に参加する学生たちの実体験なのです。 (同)
      (聖教新聞 2012-05-23)