師匠と共に同じ道を進む――これ以上に誇り高い人生はない

2012年6月6日(水)更新:2
【名字の言】
 「教育道」という言葉を聞いた。兵庫教育大学元学長の上寺久雄氏とお会いした折のことだ
 教師が知識を伝授するだけでは、子どもは成長しない。教師の成長いかんで子どもは変わる。教育にとって大切な「道」――それは、教師と生徒が「共に」成長する方向へ歩むことだと、氏は力を込めた。だから、「教育」の本質は「共育」であるともいえる、と
 「道」という言葉から、さらに上寺氏の話は広がった。教育には教育の道がある。宗教にも宗教の道があるのではないか。師匠と弟子が偉大な目的に向かって、共に進む。その「師弟一体の前進」こそが、創価学会の「宗教道」であろう、と語った
 きょう6日は牧口初代会長の生誕の日。軍国主義と戦い、1年4カ月に及ぶ不屈の獄中闘争を貫いた。「子どものための教育」という教育の正道、立正安国という仏法の正道に殉じた。弟子の戸田第2代会長は「あなたの慈悲の広大無辺は、私を牢獄まで連れていってくださいました」と、先師に感謝した。この峻厳な精神を受け継ぎ、池田名誉会長は先師・恩師の偉業を世界に宣揚してきた
 師匠と共に、同じ道を進む――これ以上に誇り高い人生はない。そこに創価の精神の真髄があり、無限の成長が約束されている。 (聖教新聞 2012-06-06)