感謝を言葉に、行動に。それを家庭から始めたい

2012年6月21日(木)更新:4
【名字の言】
 夫が一歩下がると家庭はうまくいく。かつては、夫が絶対的な力を握っている家庭も少なくなかったが、気ままに振る舞い、妻には従うことを強いるような夫は、もはや過去の遺物かもしれない
 そんな今、「全国亭主関白協会」なる団体が注目を集める。家族に君臨する“亭主関白”を目指すのかと思いきや、その反対である
 本来、「関白」とは天皇を補佐するナンバー2であり、最高位の人を助ける役割。また「亭主」も、茶を振る舞い、客人をもてなす人の意味。そう捉えて、“上手に妻の尻に敷かれる心とワザを持つ亭主力”を磨こうと訴える(『亭主力』天野周一著、角川SSC新書)
 同協会では、夫婦間の関係悪化を止める“魔法の言葉”を唱和する。「ありがとう」をためらわずに言おう。「ごめんなさい」を恐れずに言おう。「愛してる」を照れずに言おう。さらに、こうアドバイスする。(1)はじめは心を入れなくてもいい(2)仕事と考えて言おう、と。少しでも言葉を出しやすくする工夫だろう
 池田名誉会長は「女性を尊敬し、大切にし、女性が伸び伸びと、その力を発揮していくところが勝っていく」と語る。感謝を言葉に、行動に。それを家庭から始めたい。男性が変われば地域が変わる。
      (聖教新聞 2012-06-21)