池田大作SGI会長の環境提言をアルナセル国連総会議長に提出

2012年6月24日(日)更新:1
 「国連持続可能な開発会議」(リオ+20)に参加するため、ブラジルのリオデジャネイロを訪問しているSGI(創価学会インタナショナル)代表団(団長=寺崎創価学会平和委員会議長)は21日(現地時間)、「リオセントロ」に国連総会のナシル・アブドルアジズ・アルナセル議長を表敬。池田SGI会長が「リオ+20」に寄せて発表した環境提言「持続可能な地球社会への大道」を提出した。
 SGI会長は提言で、牧口初代会長の『人生地理学』の思想を紹介しながら、経済的競争において「他のためにし、他を益しつつ自己も益する」方式へと踏み出す契機となる挑戦が、「リオ+20」の主要議題となった「持続可能な開発及び貧困根絶の文脈におけるグリーン経済」の確立であると強調。
 「持続可能な開発目標」の合意へ向けて、反映させるべき理念として、人類益に根差したビジョンを目標の柱として位置づけていくことなどを訴えた。
 さらに、国連の環境部門と開発部門の統合で「持続可能な地球機構」(仮称)を設立し、市民社会の声を取り入れる制度の導入を提唱。2015年から、「持続可能な開発のための教育の10年」を発展的に継承した枠組みを開始するように提案している。
 アルナセル議長は、その場で提言に目を通しながら、「池田会長の提言は、『リオ+20』に対する市民社会側からの素晴らしい貢献です。じっくりと拝見させていただきます」と謝意を表明。さらに、「SGIの皆さまが核兵器廃絶へ、国際通信社IPS(インタープレスサービス)と共に、情報発信をされていることをよく存じ上げております。SGIの皆さまと今後も連携をとってまいりたい。次回は、ニューヨークの国連本部でお会いしましょう」と述べた。
 会見終了後、国際通信社IPSのルベトキン事務総長は「池田会長の環境提言を、国連の全加盟国が参加する総会の代表のアルナセル議長に提出されたということは、SGIの『リオ+20』への直接的な貢献の証しと言えるでしょう」と評価の声を寄せた。
      (聖教新聞 2012-06-24)