SGIが教育円卓会議 「私たちが創る未来」

2012年6月26日(火)更新:1
リオデジャネイロ 国連持続可能な開発会議の公式関連行事 「“変革の主体者”を育む教育」を考察】
 「国連持続可能な開発会議」(リオ+20)の公式関連行事として、SGI(創価学会インタナショナル)が主催する教育円卓会議「私たちが創る未来」が20日(現地時間)、ブラジル・リオデジャネイロの国際会議場「リオセントロ」で行われた。  国連「持続可能な開発委員会」NGO(非政府組織)教育部会、インド環境教育センター、国際通信社IPS(インタープレスサービス)、米NGO「人権教育アソシエイツ」が共催した。
 「リオ+20」のテーマ「私たちが望む未来」に対して、SGIの教育円卓会議が掲げたテーマは「私たちが創る未来」。そのテーマが表すように、同会議の議論は、教育の力によって、地球の未来を主体的に切り開こうという決意に満ちていた。市民社会における教育の推進に取り組んできた各分野の専門家が一堂に会し、「私たちが望む未来」の創造へ、教育の重要性について意見交換した。
 池田大作SGI会長は、「リオ+20」に寄せた環境提言「持続可能な地球社会への大道」の中で、「現在の『持続可能な開発のための教育の10年』を発展的に継承する形で、2015年からの『持続可能な地球社会のための教育プログラム』の開始を求める勧告を、国連総会に行うことを呼びかけたい」と提案。
 そして、「生涯を通じて“変革の主体者”となり、“周囲に希望の波動を広げる存在”であり続けられる人々をどれだけ育てていくか」を主眼に置いた教育を進めるべきだと訴えている。
 教育円卓会議では、SGIニューヨーク国連連絡所の桜井浩行所長が進行役を務めた。
 桜井所長は、SGI会長の環境提言を紹介しながら、市民社会の発展には、学校教育のみならず草の根レベルでの教育運動が重要な役割を果たすと強調。
 続いて、6人のパネリストが基調報告を。
 国連「持続可能な開発委員会」NGO教育部会のパメラ・パンテニー共同議長は、個人のリーダーシップを喚起するような教育が重要であると力説。インド環境教育センターのカルティケヤ・サラバイ所長は、教師と生徒が共に未来を考える姿勢をと訴えた。
 セルジオ・ドゥアルテ前国連軍縮担当上級代表は、軍縮教育の事例をあげてSGIの貢献を評価。人権教育アソシエイツのフランク・エルバース所長は、生命尊厳の教育が「持続可能な開発」のための教育の基盤となると語った。
 ブラジルSGI「アマゾン自然環境保護センター」の田中晃所長は、同センターによる2万人の子どもたちへの環境教育の実績を報告。国際通信社IPSのホアキン・コスタンツォ中南米総局長は、市民への情報提供がメディアの使命であると強調した。
       (聖教新聞 2012-06-25)