「原爆の日」迎え 亡き父への誓い

2012年8月9日(木)更新:2
【声】
 8月6日の広島原爆の日を迎えるたびに、平和への誓いを新たにしています。
 私の父の実家は、広島の爆心地近くにあり、出征や疎開で家を出ていた父や弟たちを除いて、皆、亡くなったそうです。
 父の悲しみは、いかばかりだったろうと思います。広島の話も、戦争の話も、父は、私たち子どもには、何一つ、話そうとはしませんでした。それくらい、つらい出来事だったのだと思います。
 終戦後、父はがむしゃらに働き、52歳の若さで亡くなりました。その時、私はまだ高校3年生で、その数年後、仏法に巡り合いました。
 戸田第2代会長の「原水爆禁止宣言」や、世界平和のために行動する学会の話を聞いたら、父はきっと、涙を流して喜んだことでしょう。
 私は、毎日、追善の唱題をしながら、亡き父に語り掛けています。「父さん。私は今、自分の周りの人たちに平和の大切さ、尊さを語っているよ。そして、二度と戦争は起こさないから!」と。
 これからも周囲に、友情と平和、学会理解の輪を広げていきます。 〈東京都・58歳〉 (聖教新聞 2012-08-08)