魯迅と先生の魂は一致 人類の精神性の変革へ間断なく闘争する哲人

2012年9月2日(日)更新:1
【わが友に贈る】
 猛暑の朝も 雨の日も 無冠の友は走る!
 広布の一日の始まりも 皆様の偉大な一歩から。
 諸天も諸仏も大讃嘆! (聖教新聞 2012-08-18、以下同)


寸鉄
●一人一人の心を変革する学会こそ平和建設の模範―総長(メキシコ)。人間革命の世紀
●味方をつくること自体が一切の勝利になる―恩師 友情結べ。地道に誠実に
●長野県男子部の日。共戦の魂に燃え立つ門下よ!拡大の大金字塔を今こそ
●すべて君が苦手だと思うものに慣れよ―皇帝(アウレリウス)。さあ一歩前進!鍛えの夏
●山や水の事故が相次ぐ。天候・体調を軽視するな。一瞬の油断が命取りだ!


日中国交正常化40周年を祝賀 心と心結ぶ文化の光彩 中国・上海魯迅記念会館「自然との対話」写真展が開幕】
●「先生が提唱する『人間と自然の調和』という理念は、独創的で先進的な哲学です」
●「ご自身の思想・情熱・理念を注がれた写真は、見る人の心に、自省・自立を促し、自然と共存・調和していく信念と勇気を教えてくれます」
●いかに険難の坂があろうとも、日中友好の道を世々代々に貫き通し、民衆の心と心を結ぶ「金の橋」を築いていく
●「池田先生の作品を鑑賞することは、芸術を楽しむことと同じです。それは、先生の豊かな詩心が余すことなく表現されているからです。」
●「排水溝の上で一面に咲く白い花の中に、一輪だけ咲く赤い花を撮った写真が目に留まりました。池田先生はかくも小さな変化さえも見逃さないのかと、非常に驚きました。このような繊細な心を持っておられることに感動しました」


【上海魯迅記念館・王館長が特別講演 魯迅と池田先生の魂は一致 人類の精神性の変革へ間断なく闘争する哲人】
●「偉大な人物が出現しない民族は、世界で最もあわれな生物群である。また、偉大な人物がいるのに、それを擁護せず、敬愛せず、尊崇しない国家は、希望のない奴隷の国である」(中略)これは、そのまま池田先生に当てはまります。
魯迅に先生が尊敬を寄せるのは、魯迅と先生の偉大な思想が響き合うからです。両者は、高尚な人間性、広大な心、烈々たる感情、膨大な著作をもって時代精神を導いています。両者の共通点を見ていきましょう。
 第一に「国を愛し民衆を愛する心を生涯貫き通す」です。
 魯迅は、青年時代に中国の満身創痍の状況に志を立て、民族を立ち上がらせるには民族全体を向上させるしかないと、文学による精神変革に挑み、亡くなるまで1000万字もの文章を残しました。
 池田先生も、青年時代から半世紀を超えて世界の平和と人類の未来のために尽力しています。理想のための戦いを貫き通す点で共通しているのです。
 第二に「悪には徹して厳しく、あきらめない心」です。勇猛に前に進む、何ものも恐れない性格です。
 魯迅は、数限りない困難にも歩みを止めませんでした。攻撃の包囲網にも屈せず、亡くなる前日まで文章を書き続けました。
 池田先生も、攻撃や侮蔑を受け、根も葉もないうわさを立てられようとも泰然としています。人類への貢献という大義を確信しているからです。
 第三に「深い思想で暗闇に灯(ともしび)をともす」です。20世紀前半のアジアで魯迅は「文化の巨人」として抜きんでています。池田先生は20世紀後半のアジアに「思想の巨人」としてそびえ立っています。
 魯迅は深い洞察力で人間性の深部を見通し、社会の暗部にある「人を食い物にする」本質を見抜きました。彼が提唱した「国民性の改革」とは、要するに「人間革命」です。
 池田先生も精神世界を追求し、世界平和と人類文化の発展について哲学的に考察し、人類精神に深い影響を与えています。
 第四に「文壇の第一人者として等身に及ぶ著作」です。
 魯迅は中国文学の先駆者として、その発展を牽引し続けました。作品は50余の国で70余の言語に翻訳・出版されています。また青年文学者を結集し、あふれる情熱で指導し、著作活動を助けました。学者としての研究も記念碑的なものです。
 池田先生の業績も刮目に値します。小説『人間革命』は、私たちが人生を送るうえで最高の真理を教えています。有職者との対談は世界規模の思想と哲学の成果です。詩歌は新時代を切り開くものであり、写真は豊饒(ほうじょう)な美を感じさせます。偉大な教育者として思想と文化の人材を多数育成してこられました。
 第五に「世界に目を向け、時代を牽引する」です。
 魯迅のまなざしには世界性があります。鉄格子に閉ざされたような旧時代にも、鋭い眼光は暗黒を見通し、国と民衆を救う真理を探し求めていました。人類の運命に思いを馳せ、帝国主義の戦争に反対しました。
 池田先生もまた、世界規模で文化活動を展開し、自由闊達に天下の大事を語られています。そこには透徹した世界へのまなざしがあり、気迫があります。いつも出会う人を師として尊敬する謙虚さがあります。虚心坦懐(きょしんたんかい)に人類の文化の業績に向き合った時にのみ、本当の知性が得られ、時代を牽引できることを教えてくれます。
 第六に「倦むことを知らない献身的な精神」です。偉大な人物には、偉大な献身の精神があります。
 魯迅は、自ら命を押しまず、不眠不休で文章を書き、社会の改革に献身しました。幾度も生命の危機にさらされながらも、文化の砦を守り通しました。後に続く青年が早く生い立つよう「はしご」の役割を担いました。夫人である許広平女史は「牛が、草を食べては乳や血を出すように……。仕事、仕事、死ぬ前日までまだ執筆をやめませんでした」と述べました。
 池田先生も、昼夜を分かたず東奔西走し、病も身の危険も顧みず、84歳の今も平和の伝道者として休む間もなくペンを執られています。多くの学校を創立し、未来を担う人材を育成しています。
 第七に「東洋の哲学者であり、広範で深く鋭い智慧を有している」です。
 両者は東洋の哲学的思考によって人類の指針を示しています。これは東洋の哲学の殿堂に永遠に刻まれることでしょう。
 この2人の哲学者を生み出したことは、東アジアの栄誉ではないでしょうか。偉大な先人である魯迅と池田先生を、共々に擁護し敬愛し尊崇してまいろうではありませんか!


【新・人間革命 厚田 五十五】
●「石狩川は大きいな。学会は、まだ渓流(けいりゅう)のようなものだが、広宣流布の流れを止(とど)めることなく、必ず大河の時代を開くんだよ。前進が止まれば、信心の清流も澱(よど)み、濁ってしまう。学会が、戦い続け、進み続けていかなければ、大聖人の仏法は滅びてしまう」
●北海道は、『御義口伝』を研鑽御書とするよう提案しようと思うが、どうだろうか。
 戦後学会の再建に着手された戸田先生は、終戦の翌年の元日、『御義口伝』をもとに法華経講義を行われている。いわば、学会の再出発は、『御義口伝』とともに始まったといえるんです。


【社説 “創価の師弟”こそ幸福の大道】
●名誉会長が働きながら通った東洋商業学校(現・東洋高等学校)。廃墟の中にあった同校で、冬は「飢えと寒さの中で震えながらの授業だった」(『東洋商業六十年史』)という。
 秩序が崩れ、常識が覆り、愛する人々を失った。私は「何のため」に生きるべきなのか。「いずこより来り いずこへ往かん」との一節は、焦土に立つ一青年の、率直な心境だった。
 その「心の暗雲」に差し込んだ光が、戸田第2代会長の存在だった。名誉会長はつづっている。「私は、この人なら信じられる、と思った。いっさいのもののあまりにも急激な変化のためであろう、何も信じられない、といったような心とともに、しかし、何かを探し求めていたのである」(「私の履歴書」、『池田大作全集』第22巻所収)
●名誉会長の入信記念日「8・24」に際し、自ら広宣流布の「新しい道を開く人」として、それぞれの一歩を踏み出したい。


【きょうの発心 「敢闘」精神で拡大の先陣切る】
御書 弘決第八に云く「必ず心の固きに仮って神の守り即ち強し」云云、神の護ると申すも人の心つよきによるとみえて候 (四条金吾殿御返事、1186ページ)
●信心の強さにより、諸天善神の守護も強くなる、と教えられた一節です。
●「堅固な心」「強靭な心」が勝利の源泉であることを、深く実感することができました。


【名字の言】
●仏教では、全ての存在は「地水火風空」の五大から構成されるとした。日蓮大聖人は阿仏房に「今阿仏上人の一身は地水火風空の五大なり、此の五大は題目の五字なり」(御書1304ページ)と仰せだ。妙法は、宇宙と生命を貫く根本法則であり、私たちの祈りは、「大宇宙」と、人間生命という「小宇宙」との交流の儀式ともいえよう
 宇宙を見上げ、自然に触れることは、生命の尊厳を学び、人間の偉大さに気付くことにもつながっていく。さあ、きょうもまた、生命に“元初の太陽”を昇らせる、さわやかな朝の祈りから出発を――。


【ターニングポイント 今の苦労が未来の宝に 小学校の熱血教諭 天体講師、気鋭の書道家としても活躍】
●「自分は、生まれてはいけない子どもだったのでは」。そんな思いが、つきまとった。
●「うちには、蔵の財はないけど、信心の財がある。願った通りの人生を歩んでいけるんだよ」
 不幸のどん底といえたが、渡邊は決して負けなかった。
認知症であった祖父の介護が加わった。だが、自らの使命へ、一歩も退かなかった。
●担任した子どもが、渡邊を訪ねてきた。かつて、その子は「僕はもう、ダメだ……」と、よく弱音を吐いた。渡邊は励まし続けた。
 「先生だって、諦めそうになる。でも負けない。今の悩みは、将来の宝になる。だから約束しよう。君も“負けない”と」
 彼は以来、約束を果たし、「野球の部活動を頑張っているよ」と報告してくれた。渡邊は、うれしかった。
●「じいちゃんと、ばあちゃんの言った通りだ。いや、願った以上の境涯になっている」と感謝する渡邊。
 「じいちゃん、ばあちゃん。信心はすごいよ。おかげで“挑み続けること”自体が幸福だと、命の底から実感できた。その努力の先に、勝利の結果は、きちんとついてくるんだね。本当にありがとう」


【スタートライン 鈴木奈々のナナ転び八起き 悩むことはステキなことだから負けないで】
●「くじけそうになったけど、今考えれば全部必要だったかもって。まわり道もムダじゃないって今すごく思うんです」