“世界広布誓願の師弟の天地・北海道に勝利あれ! 栄光あれ!”

2012年9月9日(日)更新:3
・『私達の活動は全て広宣流布の聖業であり、最高の社会建設の実践である』
http://d.hatena.ne.jp/yoshie-blog/20140629/


【新・人間革命 厚田 六十一】
 参加者たちは、山本伸一が、自分たちの置かれた状況を、あまりにも的確に語っていることに感嘆しながら、話に耳を澄ました。
 「大聖人は、『一生成仏抄』のなかで、『仏の名を唱え、経巻を読み、華を供え、香をたくことまでも、すべて自分自身の一念に功徳・善根として納まっていくのだと、信心を起こしていきなさい』(御書三八三ページ、通解)と仰せになっています。
 つまり、勤行をはじめ、広宣流布のための私どもの活動の一つ一つが、自身の、また一家の、功徳、福運となり、幸せを築く大切な根っこになっていることを、強く確信していただきたいのであります。
 そして、活動に際しては、常に積極的であることです。さらに、組織としての目標だけでなく、自分個人の目標を明確にし、その成就と、自身のさまざまな苦悩の転換をかけて、祈り抜いて戦っていくんです。『広布の勝利』は『生活の勝利』になります。『活動の歓喜』は『人生の歓喜』になります。
 『学会活動が大好きだ!』『折伏が大好きだ!』という人の境涯は、仏なんです」
 喜びの大拍手が響いた。
 「皆さんのなかには、自分たちの上には総ブロック幹部や本部幹部もいるので、役職的には低いように感じている方もいるかもしれない。しかし、それは組織上の役割の問題であって、信心の厚薄や境涯の高低ではありません。私どもの信心は御本尊直結です。
 むしろ、広宣流布を決する最も重要なポジションであり、信心を深める理想的な立場が、大ブロック幹部ではないかと、私は思っています。もし、可能ならば、私も大ブロック長として戦いたいんです。苦労も多い分だけ、最も喜びがあるではありませんか!」
 伸一が指導を終え、退場したのは、午後一時四十分であった。その五分後、彼は厚田の戸田講堂を出発し、東京へ向かったのだ。
 “世界広布誓願の師弟の天地・北海道に勝利あれ! 栄光あれ!”と祈りながら――。
(この章終わり)
    (聖教新聞 2012-08-25)