日々の唱題こそ前進の力

2012年9月25日(火)更新:2
【師弟の大道を歩む 新しい力で時代を開け!(65) 学会活動は全て「信心の戦い」 日々の唱題こそ前進の力 公明党は「教育」にも真剣】
棚野 連休を通して同志の皆さんが有意義な友好交流を進めておられます。
正木 学会は平和・文化・教育の多角的な運動を展開し、日常的な活動でも多様な取り組みがあります。そのなかで忘れてはいけないのは、全て「信心の戦い」であるという点です。
原田 そうですね。学会活動は、自身や一家の「人間革命」と「宿命転換」をかけた闘争であり、また地域や社会の発展と繁栄を開く取り組みです。皆で団結し、題目で生命力を湧き出し、前進するからこそ、さまざまな困難を打ち破ることができます。自分自身の“心の壁”を乗り越えていくことができます。
正木 逆に、信心なき行動は“空転”してしまいます。だからこそ全てに「強い祈り」が必要です。
吉井 池田先生は、こう述べておられます。
 「戦いは、『必ず勝つ』と決めた方が勝つ。『断じて勝つ』と、わが一念を定めることだ。そう決めて祈れば、勇気と智慧が湧いてくる。明るく生き生きと、生命が光ってくる。日蓮大聖人は、『なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし』(御書1192ページ)と仰せである。何があっても、題目を朗々と唱え、勇敢に、粘り強く、へこたれずに前進していくことだ」と。
原田 大切な指導です。今一度、題目根本の前進を皆で確認し合いたい。とくにリーダーは、同志の幸福、健康、無事故とともに、誰よりも強い思いで、真剣に、広布勝利を祈り抜いて行動していきたい。
杉本 また、今月23日は少年少女部の結成記念日です。少年少女部員をはじめ、未来部員を激励してくださる未来部育成部長、21世紀使命会、地域の同志の方々には、本当にお世話になっています。
原田 御礼を申し上げます。未来部がいる家庭では、忙しいなかですが、勤行・唱題、聖教新聞や未来部機関紙の読み合わせなど一つ一つ、子どもと一緒に実践していきたい。


〈子どもは社会の宝〉
杉本 最近、いじめのニュースが続き、子どもの誘拐・監禁事件も相次いで、お子さんを持つ方々から不安の声が多く聞かれます。
正木 子どもは家族だけでなく、地域や社会全体にとっても大切な宝です。皆がのびのびと成長していけるよう、よりよい教育環境が必要です。
橋元 公明党は教育に関する問題に、真剣に取り組んできました。いじめは問題が複雑かつ深刻で、簡単に解決できる処方箋などありません。しかしそのなかで、臨床心理士など“心の専門家”が児童・生徒や保護者、教職員に助言・援助をする「スクールカウンセラー」の各校への配置を進めてきました。
吉井 公立中学校は、全校にスクールカウンセラーがいます。いじめの減少や不登校の解消などに効果が出た例があります。  
杉本 また公明党は子ども読書運動を展開し、2001年の「子どもの読書活動推進法」、2005年の「文字・活字文化振興法」の制定を主導しました。地域や家庭での「読み聞かせ運動」、学校での「朝の10分間読書運動」なども推進し、読書運動は現在、全国2万7000を超える小・中学、高校で行われ、いじめや不登校、学級崩壊の減少という結果が報告されているそうです。
橋元 安全面では、学校や学校安全ボランティア(スクールガード)に助言を行う警察官OBなどの「スクールガード・リーダー(地域学校安全指導員)」を拡充してきました。
棚野 今月、文部科学省が、通学路の安全確保のため市町村に専門家を派遣する「通学路安全対策アドバイザー」制度を創設する方針を固めました。公明党は今年に入ってからも、スクールガード・リーダーをはじめとする外部専門家の派遣を提言してきました。



〈党利党略ではなく〉
橋元 一方で最近、興奮・幻覚作用を引き起こす「脱法ハーブ」の吸引による事件や交通事故が目立っています。麻薬と同じような害があるにもかかわらず規制されていない「脱法ドラッグ」の問題にも、公明党は長年、取り組んできました。
吉井 高校生や大学生などの若者が、インターネット等を利用して薬物に手を出すケースが増加していると言われていますね。
棚野 公明党麻薬取締官の増員と、「脱法ドラッグ」を規制するための薬事法の改正を進め、「指定薬物」として製造、輸入、販売を禁止してきました。引き続き、こうした規制をくぐり抜ける化学物質の取り締まりを強化するべく、力を入れています。
正木 若者の薬物問題に取り組んできた“夜回り先生”こと水谷修氏は、こう語っています。
 「薬物対策の緊急性、重要性を多くの政治家・政党に訴えた時、ほとんどの政治家はまともに取り合ってくれなかった。そんな中で本当に耳を傾けてくれたのは公明党だった」
 「この日本で、社会的に弱い立場の人のそばに最も立ち続けてきたのが公明党だ」と。  
原田 目先の党利党略ではなく、未来に対して責任を自覚するからこそ、子どもたちのために働くことができます。公明党には、今後も、日本の明日をつくりゆく教育に関する問題に、全力を尽くしてもらいたい。
   (聖教新聞 2012-09-24)