教育による革命は、世界を確実に良い方向へ向かわせる

2012年9月30日(日)更新:2
【名字の言】
 池田SGI会長に名誉博士号を授与したドン・ボスコ大学(ブラジル)のアウメイダ理事長は、授与式を前に、広島の平和記念資料館を訪れた
 原爆の爪痕がむき出しになった写真や資料の数々。帰りの車中、いつも陽気な理事長の表情は曇っていたという。大学で学んだ人間が核兵器製造に関わった事実に、教育者として胸を痛めたのであろう
 理事長は確信する。“教育による革命は、世界を確実に良い方向へ向かわせる”。そして“大学教育を通して、武器のない世界をつくる。私の永遠のチャレンジです”と
 核兵器廃絶をいかに実現するか。SGI会長は、教育の重要性を繰り返し訴える。教育によって人々の平和への意思を育むことこそ、確かな核廃絶への道――と。平和教育を実践した先駆者の一人に、パグウォッシュ会議会長を務めたロートブラット博士がいる。それは移動する展示だった。“原子列車(アトムトレイン)”と呼ばれた車両で、原爆が爆発する仕組みを学ぶ実験もできた。市民に核の正確な情報を伝え、啓発する先駆的な試みだった。展示列車は欧州大陸を回り、中東まで達した
 SGI制作の「核兵器廃絶への挑戦」展も今、各国で反響を広げる。平和への願いを一つに――今こそ、民衆の団結の底力を示す時だ。
   (聖教新聞 2012-09-29)