紙上座談会 広布は「一人」への激励から

2012年10月1日(月)更新:5
【師弟の大道を歩む 新しい力で時代を開け!(67) 10月2日「世界平和の日」 広布は「一人」への激励から 公明党女性の視点で政策実現】
 橋元 昼夜や日ごとの気温差が大きくなっています。体調管理に気をつけていきたいと思います。
 正木 健康であってこそ、元気よく行動できます。自分自身のため、さらに広布前進のためにも、健康で充実した毎日を勝ち取っていきたいですね。
 原田 よく歩き、よく動き、よく話す。学会活動は最高の健康法です。「月月・日日につよ(強)り給へ」(御書1190ページ)との御聖訓を胸に、日々はつらつと行動しましょう。


〈満々たる求道心で〉
 棚野 10月2日は「世界平和の日」です。1960年(昭和35年)のこの日、池田先生が初めての海外訪問へ旅立たれました。
 原田 先生の海外訪問は、異文化の地で日蓮仏法を信仰するメンバーを激励し、各国の指導者や庶民と対話して心を通わせるなかで、世界の平和を確立しゆく壮大な“平和旅”です。
 吉井 75年(同50年)1月26日、SGI(創価学会インタナショナル)の発足に当たって先生が語られた、「皆さん方は、どうか、自分自身が花を咲かせようという気持ちでなくして、全世界に妙法という平和の種を蒔いて、その尊い一生を終わってください。私もそうします」との言葉を思い出します。
正木 その宣言通りに、先生は平和の種を蒔き続けてこられました。それは、一人一人の同志を心から尊敬し、成長を誰よりも信じ、励まし抜く積み重ねにほかなりません。
 原田 先月のSGI青年研修会で来日したアフリカメンバーとの出会いも感動的でした。「皆さんにお会いできて、うれしいです。皆さんの幸せを毎日、祈ってお題目をあげています。アフリカ、頑張れ! 大切な大切なアフリカの皆さん、いつまでもお元気で」との先生の言葉に、深い真心が脈打っています。
 棚野 今回来日したアフリカメンバーは、たとえば年収をはるかに上回る渡航・滞在費を捻出したり、自国に日本大使館がないためエアコンのない窮屈なバスで往復40時間かけて二つ隣の国へ行ってビザを取得したりと、大変な状況も苦にせず集った、求道心に満ち満ちた方々でした。
 橋元 数年前も象徴的なことがありました。アフリカ大陸南部のナミビアで新年勤行会が開かれました。日本の約2・2倍という国土にメンバーが点在し、その勤行会参加者は2人でした。決意を込めて撮った2人だけの記念写真を池田先生がご覧になり、「写真を見ました。偉大な勤行会だよ」「報告ありがとう。うれしいよ」と激励されたのです。中心者の方は「私たちの小さな会合に、ここまで心を砕いてくださる池田先生のお心に、ただただ驚きと感動で胸がいっぱいです」と語っていました。以来、勤行会参加者が着実に増えています。
 原田 先生の激励は今も毎日、全世界の同志に広がっています。先生の渾身の励ましがあって今日の世界広布があることを、私たちは決して忘れず、使命の舞台で師匠と共に勝利の日々を送っていきたい。


〈国民のために奮闘〉
 吉井 21世紀は「アフリカの世紀」とともに「女性の世紀」です。日本でも長期的に、労働力人口に占める女性の割合が高まってきました。
 杉本 公明党を支持する方には、働く女性としての観点から、実績を評価している方が多くいます。
 吉井 「女性専用車両」は分かりやすい例です。さまざまな犯罪の恐れがある通勤時間帯の満員電車に、不満が上がっていました。今では全国約80路線で通勤時間帯を中心に女性専用車両が導入され、「安心して通勤できます」などと喜びが広がっています。
 棚野 多くの電車・バスの優先座席付近に「マタニティマーク」が表示され、定着してきました。これも公明党の実績ですね。
 杉本 とくに心身共に不安定で体調不良を起こしやすい妊娠初期の方は、見た目だけでは、なかなか気づいてもらえません。「苦しい時期にマタニティマークをつけていたおかげで席を譲られ本当にうれしかった」という女性はもちろん、「一目で妊婦さんと分かるから進んで席を譲れる」という男性もいます。
 正木 不況の影響もあり育児と仕事を両立させたいという女性も多くいます。
 杉本 出産で退職した後に再就職したい方や、育児・家事と両立して働きたい方のための求人案内として、「マザーズハローワーク」や「マザーズコーナー」が設置されています。全国約170カ所にあり、子ども連れでも気軽に行くことができる環境が整えられています。
 橋元 託児所や残業の有無など、子育て中の人が考慮する条件で情報を調べやすくなっているそうです。
 杉本 また「育児休業給付金」が、以前は育児休業中と職場復帰後の2回に分けて支払われましたが、今は育休中に一括で受け取れるようになりました。
 吉井 保育士などが少人数の子どもを自宅等で預かる「保育ママ」事業も、各地で広がっています。
 杉本 これも公明党がリードして法律で位置づけられたものです。まだ課題はありますが、深刻な都市部での待機児童解消の一助として期待されています。
 原田 働く女性をはじめ、皆が生き生きと生活できる社会へ、政治家には国民の手足となって奮闘してもらいたい。
   (聖教新聞 2012-10-01)