紙上座談会 尊き婦人部に敬意と感謝を

2012年10月4日(木)更新:2
【師弟の大道を歩む 新しい力で時代を開け!(68) 各部の個性を生かし、支え合って団結 尊き婦人部に敬意と感謝を】
 原田 台風17号によって被害が出た地域があります。被災された皆さまに、お見舞い申し上げます。
 棚野 台風が多い時季です。大雨・暴風の際には、学会活動で無理しないことはもちろん、外出する時にはくれぐれも気をつけていきたい。河川の増水、海の高波や高潮、山間部などの土砂災害にも、十分な警戒が必要です。
 杉本 テレビやラジオ、インターネット等で、気象情報や警報・注意報を確認していくことですね。
 正木 とくに社会の高齢化が進むなかで、どの地域でも独り暮らしの高齢者が増えています。積極的に声かけを行っていきたい。
 橋元 「さきざきよりも百千万億倍・御用心あるべし」(御書1169ページ)です。私たちは祈りを根本に、しっかりと用心していきたいと思います。


〈「一対一」の励まし〉
 杉本 『池田大作全集』に収録された池田先生の著作『母の詩』『母の舞』『母の曲』の内容が放送されるラジオ朗読番組「母の詩〜すべての母に『感謝の花束』を〜」が、ラジオ日本、ラジオ関西、MRO(北陸放送)ラジオ、SBS(静岡放送)ラジオで、今月から始まります。
 吉井 これまでも九州や山光地域をはじめ各地で放送され、感想の声がたくさん寄せられてきました。鳥取の教育者の方は、こう語っておられます。
 「子どもたちが“負けない心”を持った人として育っていくためには、母親をはじめ、家族、地域の人々からの深い愛情を感じられることが特に大切です。朗読を聴きながら、子どもたちを育む家庭や地域、社会の確かな力を取り戻していく必要性をあらためて感じました。一つ一つの言葉から、いつもさまざまな示唆を頂いています」
 杉本 「病と闘う人が多いなかですが、そうした一人一人を激励される池田名誉会長の姿に感動しました」「親が真剣になれば、子どもの生命の奥底を揺さぶらないはずはないとのお話に、大変、感銘を受けました。一つ一つの言葉を心に刻んでいきたいと思います」と語る方もいらっしゃいました。
 橋元 月刊誌「潮」で連載されている池田先生の評伝『民衆こそ王者』の第3巻が発刊されます。今回は「母たちの合掌」編です。
 棚野 「母」の歌の誕生に至る物語、創価婦人会館で池田先生・奥様が婦人を励まされたドラマ、昭和56年、57年の大分、熊本、秋田、茨城訪問での激励行も鮮明に描かれています。
 正木 各地の婦人部の皆さんは、さまざまな宿業や悩みと闘っているなかで、池田先生との“一瞬の出会い”がありました。先生は全てを見抜かれたように、相手の生命に響く激励をされます。そうした一瞬の出会いが、一人一人の人生の原点となり、人間革命の起点となっています。
 橋元 先生は、こう指導されたことがあります。
 「揺るがぬ信念! 不撓不屈の決意! 潔く挑戦の炎を燃やす勇敢なる同志。その話を聞くと、何を差し置いても駆けつけて、渾身のエールを送りたい――私のいつわらざる心情である。サーチライトを当てるように探し出しては、戦う同志を讃える。これが学会の指導者である。この人の幸福を! あの友の勝利を! とことんまで激励を続ける。これが本当の民衆のリーダーである」と。
 原田 リーダーは会合で話すだけが役割ではありません。会合以外の場面で、どれだけ同志を一対一で励ましたのか、どれだけ話をじっくり聞いたのか、これが大切です。
 棚野 同志の皆さんは、信心根本に宿命転換しようと、日々、真剣に祈り、戦っておられます。その懸命の闘争を知り、どれだけ題目を送って応援できているかです。
 杉本 同志が10人いれば、10人それぞれの決意と前進があります。その一人一人の「心」と「行動」をたたえていきたいですね。

 
〈「桜梅桃李」で前進〉
 原田 とくに壮年部は広布拡大の最前線で奮闘してくださる婦人部の皆さんに、深く、厚く、御礼を申し上げることです。
 橋元 日蓮大聖人も、女性門下の純粋な信心を何度も賛嘆されています。
 「此の経を持つ女人は一切の女人に・すぎたるのみならず一切の男子に・こえたり」(同1134ページ)、「末法にして妙法蓮華経の五字を弘めん者は男女はきらふべからず」(同1360ページ)です。
 吉井 女性門下の方々を「聖人」「上人」と呼ばれたこともあります。
 正木 池田先生は、次のように語っておられます。
 「母にかなうものはない。婦人部にはかなわない。婦人部は行動している。口先だけではないし、インチキもない。私は、常に婦人部を大切にしてきた。激励に激励を重ねてきた。女子部も尊い方々である。大事にするのは、当然のことである。男性は、女性を尊敬し、応援していくことである。また、女性が一生懸命やってくださることに対して、心から感謝の念を表していくことだ」
 原田 女性が生き生きと活躍している姿を見て、学会を評価する方々も大勢います。真の団結とは、「桜梅桃李」のそれぞれの個性を尊重し、生かし、支え合っていくところに生まれます。壮年・婦人部と男女青年部の各部が励まし合いながら力を発揮し、心一つに前進していきたい。
   (聖教新聞 2012-10-04)