未来を開き、未来を変えるのは青年

2012年10月7日(日)更新:4
【名字の言】
 先日、中部の男女学生部が主催する「日中学生フェスタ」が開かれた。日中国交正常化40周年の記念行事として、駐名古屋総領事館の黄菊花領事をはじめ、多数の来賓や学生が出席。歌や踊り、トークなどを通し、友好を深め合った
 中でも、中国琵琶奏者のティンティン氏の演奏は圧巻だった。数々のコンサートツアーやテレビ番組のテーマ曲などを手掛け、大学で教鞭も執る多忙な氏。フェスタへの参加を快諾したきっかけは、一女子学生部員との対話にある。危険を顧みず国交正常化を提唱し、友好に尽くしてきた池田名誉会長の行動を通し、後継の決意を語る姿に感動。「学生が立ち上がり、フェスタを企画してくれた。涙が出るほどうれしい」と
 名誉会長は、政治・経済の交流を「船」に、民衆と民衆のつながりを、その船を運ぶ「海」にたとえる。「時に『船』が難破することがあっても、『海』さえあれば、往来は続いていく」と青年に教えてきた
 民衆による文化や教育の交流を、政治・経済の“脇役”ではなく、社会を動かし、歴史を創る主役とみる。この確固たる史観、哲学を受け継ぎ、交流の“海”を潤す青年の存在ほど、心強いものはない。未来を開き、未来を変えるのは青年だからである。(和)
   (聖教新聞 2012-10-07)