「師子王の心」で弟子よ勝て 「佐渡御書」に学ぶ(2)

2012年10月12日(金)更新:1
【名誉会長の指針から】
 「悪王の正法を破るに邪法の僧等が方人をなして智者ん失はん時」――これは、政治的権力と宗教的権威の野合です。正義を抑え込もうとする“弾圧の構図”は、いつの世も変わらない。
 轟然(ごうぜん)たる迫害の嵐。この「時」に、大聖人は、一歩も退かれずに「師子王の心」で挑まれたのです。「畜生の心」を悠然と見下ろし、打ち破るのが「師子王の心」です。仏法でいう「師子王の心」とは、仏の異名にほかならない。この心で立ち上がる人こそが、必ず仏になる。
 「例せば日蓮が如し」――私を見よ! これは決して傲って言うのではない。「正法を惜む心」が強盛だから言うのである――。
 この正義の大確信を、よくよく拝すべきです。わが命よりも「正法を惜む心」が強盛だからこそ、誰にも怖じることなく、堂々と正義を主張する勇気を持てるのです。
 ここに信心の極意があると言ってもよい。 (2009年1月号「大白蓮華」、「勝利の経典」『御書』に学ぶ)
   ◇  ◆  ◇
 「法」を惜しむゆえにわが身命を惜しまないことと、「法」を惜しむゆえに「法華経の敵(かたき)」に対して「師子王」の如く戦うこととは、全く同じです。一人一人が「不惜身命」たる師弟不二の「師子王」たれ!――ここが本抄前半の要です。大聖人は、この一点を門下に強く教えておられると拝してまいりたい。
 「例せば日蓮が如し」――師が一切の魔性を打ち破ったように、弟子も「師子王の心」を取りいだして魔を破れ! 師と同じ心で戦うのだ! 師と共に! 師と同じ覚悟で立て!
 大聖人は「不二の弟子」が立ち上がることを待ち望まれ、弟子の心の深奥に呼びかけられたのです。
 戦時中、この御本仏の「師子王の心」を受け継いだのは牧口先生、戸田先生だけでした。宗門は卑劣にも逃げました。不惜身命の師子王の血脈は、創価学会だけが受け継いだのです。大聖人の「師子王の心」を、寸分も違うことなく受け継ぎ、世界広宣流布の道を開いてきたのが、わが学会です! ゆえに皆様方の功徳は絶対です。この大いなる確信に燃えて、いよいよ創価の師弟の正義を語りに語り抜いていっていただきたいのです。(同)
   (聖教新聞 2012-10-09)


・「師子王の心」で弟子よ勝て 「佐渡御書」に学ぶ(1)
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