寸鉄・日蓮大聖人の励ましの世界 他

2012年10月15日(月)更新:2
【ハワイで第3回世界平和祭 SGI、ヒロ市、ICAP(平和のための国際芸術家委員会)などが共催】
●暴力ではなく寛容を、争いではなく調和を!――祭典では平和を願う心を伝統のダンスに託して
●1960年(昭和35年)10月2日、池田SGI会長は、この地に世界平和旅の第一歩を印した。以来、訪問は18回。今やSGIの友は8000人を超えるスクラムとなり、良き市民の模範と輝く。    (聖教新聞 2012-10-14、以下同)


【北海道に幸福と勝利の城 新室蘭文化会館が起工式】
●総北海道長が「新会館を地域発展の電源地に」「一人ももれなく幸福の実証を」と語った。


【新札幌北文化会館は定礎式 明年春に完成へ】
●同地には1959年(昭和34年)に北海道初の会館が誕生して以来、広布拡大を支え、地域に希望を届けてきた歴史が光る。
●北海道長は、新宝城から、世界の平和に貢献する人生を共々にと呼び掛けた。


【吉井女子部長と大空知総県華陽リーダーが前進】
●総県女子部長は「確信強き祈りを根本に友情の対話を」と力説。吉井女子部長は自他共の幸福のため、師との絆を胸に、粘り強い挑戦の日々をと励ました。


寸鉄
●SGIの文化交流と人間教育が平和の潮流築いた―学長(パラオ)。師弟不二の光跡
●人に与えた喜びは輝きを増して戻ってくる―文豪(ユゴー) 友に尽くす心の大長者に
●苦労しなさい。最後の勝利は苦労した人間にある―恩師。青年よ模範たれ
●いじめの電話相談件数、昨年の2・5倍と。未来の宝を断じて守る社会を
●肥満より怖いのは運動不足―厚労省。身も心も健康に。学会活動こそ源泉


【声】
経済誌が創大の特集記事を掲載〉
●「他大生にない愛校心と、『下級生のために』という自己犠牲が、就活や資格試験の強み」
●「『何のため』の教育か。『人間の幸福のため』です。『社会の繁栄のため』です」「創価大学は、民衆のための大学です。わが身を犠牲にしても、民衆に奉仕していく指導者をつくる大学です」「なかには、他のもっと有名な大学に進学できたにもかかわらず、創大を選んでくれた人もいた。それほどに創大を大事に思ってくれた」
●この“創立者の心”をわが心として、これからも社会の第一線で実証を示していきます。


【今週のラジオ「新・人間革命」 第22巻「新世紀」の章】
●人間の絆こそ社会万般をつなぐ軸である
●「青年期の信念を死の間際まで貫き、燃やしつづけるところに、真実の青春の輝きがある」


日蓮大聖人の励ましの世界 テーマ:今いる場所で勝て 勇気の心が人生を切り開く】
四条金吾への御指導》
 「中務三郎左衛門尉(四条金吾)は、主君に仕えることにおいても、仏法に尽くすことにおいても、世間における心がけにおいても、大変に素晴らしい」と鎌倉の人々の口にうたわれていきなさい。くれぐれも、よくお聞きなさい。「蔵の財」よりも「身の財」がすぐれている。「身の財」よりも「心の財」が第一である。この手紙をご覧になってからは、「心の財」を積んでいきなさい。 (崇峻天皇御書、御書1173ページ、通解)


《仏法の視点》
・一念が変われば環境も変わる
・皆に信頼される人間を目指せ
・「心の財」を積み実証を示そう


〈「浄土」と「穢土(えど)」〉
●「浄名経には『人々の心がけがれれば、その人々が住む国土もけがれ、人々の心が清ければ国土も清い』とあります。すなわち、浄土といっても、穢土といっても、二つの別々の国土があるわけではなく、ただそこに住む私たちの心の善悪によって違いが現れると説かれているのです」(御書384ページ、通解)
●現実の苦悩から逃れようと願ったところで、自身の心が変わらなければ何の解決にもなりません。一念を変革することで自らを取り巻く環境をも変えていけるところに、仏法の醍醐味があります。

〈所領没収の危機〉
●この「崇峻天皇御書」を頂いた四条金吾は、約2ヶ月前、大きな苦境に立たされていました。主君・江間氏への折伏を機にさまざまな難に遇いながらも、信心に励んでいた金吾でしたが、ここに至って所領没収の危機に直面したのです。
 そうした状況下でも大聖人に指導を受けながら不退の信心を貫いた金吾は、病気になった主君の看病をきっかけに、主君の信頼を回復します。
 事態の好転を受けて認められたのが、「崇峻天皇御書」であり、具体的なアドバイスの言葉に、金吾の幸福を願う大聖人の慈愛が伝わってきます。
●「主君に仕えること」「仏法に尽くすこと」「世間における心がけ」とは、今日の私たちに当てはめれば「職場や地域での取り組み」「広宣流布の実践」「人と交流する姿勢」を教えられているとも拝されます。
 これらの全てにおいて、“鎌倉中の人々からたたえられる”、すなわち周囲から信頼され、称賛される人間を目指して成長していくことが、大聖人の真の弟子の姿であるといえるでしょう。
●財産などの「蔵の財」、学識や能力、健康などの「身の財」も、それだけでは人生の勝利を約束するものではありません。信心によって磨かれる「心の財」を根本としてこそ、「蔵の財」「身の財」を生かして人生を勝ち開くことができます。
 周囲の信頼を勝ち取り、「心の財」を積んでいくのだ――。大聖人の教えを心に刻んで信心に励んだ金吾は、後に江間氏から、かつての領地の3倍にあたる土地を賜るなど、見事な勝利の実証を示したのです。


〈使命を胸に前進〉
●「阿仏房、あなたはまさに北国の導師ともいうべき方です」(御書1304ページ、通解)
●弟子たちに、今いる場所を“使命の舞台”として戦う大切さを教えられた大聖人。そこには、「自身の足元から変革の波を起こしていく」日蓮仏法の力強い魂がみなぎっています。
●「(法華経の行者が)法華経を受持する所を『当詣道場』(一生成仏のための仏道修行の場)というのです。この裟婆世界を去って、極楽浄土等のほかの国土へ行くことはないのです」(同781ページ、通解)
 厳しい現実から逃げずに、勇気を奮い起こして挑戦し、厳然と勝利の旗を打ち立てる。ここに日蓮大聖人の弟子の生き方があるのです。


《池田名誉会長の指針から》
 「信心即生活」である。現実に勝つための仏法だ。 真剣に祈り、努力する。最高の智慧を発揮して、仕事で実証を示していく。そうであってこそ、仏法の偉大さも証明される。
 戸田先生は、きちんとあいさつができない人間、朝、遅刻するような人間は出世できないと言われた。
 上に立つ人間は、何事も人より率先して行わなければならない。また、礼儀正しくなければ務まらない。
 「おはようございます!」と元気にあいさつをする。「ありがとうございます!」と、すがすがしくお礼を言う。
 一遍のあいさつが、相手を感動させることがある。人の心を動かすのだ。
 また、戸田先生は、こう言われていた。
 「はじめから希望通り理想的な職業につく人は、まれだろう。思いもかけなかったような仕事をやらなければならない場合のほうが多い。
 こういう時、へこたれてはいけない。自分の今の職場で、全力を挙げて頑張ることだ。『なくてはならない人』になることだ」
 大切なのは、今、いる場所で勝利していくことだ。信頼を勝ち取っていくことだ。
 その上で、信心根本に戦っていくならば、必ず自分が望むような、最高の舞台が開けてくる。それが妙法である。  (2006年8月29日付、信越最高協議会でのスピーチ)


智慧の光 如蓮華在水》
●「此の諸の仏子等は(中略)善く菩薩の道を学して 世間の法に染まらざること 蓮華の水に在るが如し」(法華経471ページ)
●「清らかなことでは、蓮華に勝るものがあろうか」(御書1109ページ、通解)