紙上座談会 「自分自身に勝つ」日々を!

2012年10月20日(土)更新:3
【師弟の大道を歩む 新しい力で時代を開け!(70) 「未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」】
棚野 「ニューパワー大会」「華陽リーダー大会」となった先日の本部幹部会は、各会場に「新しき創価の力」が集い合いました。
吉井 また、明年のテーマ「青年学会 勝利の年」が発表されました。
原田 今年は「青年学会 拡大の年」。「拡大」から「勝利」へ。同志の皆さんが広げてきた友情、信頼、歓喜スクラムをさらに拡充し、自他共の幸福、地域の繁栄、そして創価の師弟の勝利を現実の姿で示していく時です。
正木 何ごとも「勝利」に至るまでには、長い道のりがあります。経済苦の克服を目指す同志にとっては、厳しい仕事に取り組む一日一日が、くじけそうになる試練との戦いです。また友人へ学会理解を広げるために行動している人にとっては、日ごろのあいさつや振る舞い、全てが大切な積み重ねです。だからこそ「今」が大切です。
橋元 「過去の因を知らんと欲せば其の現在の果を見よ未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」(御書231ページ)ですね。“今、戦わずして未来の勝利はない”と捉え、何よりも“自分自身に勝つ”日々を過ごしていきたい。
杉本 来年の秋には、総本部が完成します。歓喜と福運にあふれた姿で、その時を迎えたいですね。
橋元 池田先生はメッセージに綴られました。
 「広宣流布のために苦労したことは、すべてが、後になればなるほど、計り知れない功徳となり、歴史となって輝きます。そして今、若き皆さんが、眼前の戦いを一つ一つ断じて勝ち切ることが、広布と人生の未来を限りなく開くのであります。とりわけ、今年と明年の『青年学会の勝利』が、2030年の創立100周年に続く、壮大なる世界広宣流布の本門の黄金時代を、必ずや開いてくれることを、私は確信してやみません」と。
原田 「青年学会の勝利」とは、新入会や新しい力として立ち上がった友の成長であり、広布後継の青年部の勝利です。青年の心意気で進む全同志の幸福です。未来の世界広布を開く大事な時ですので、一人でも多くの友を拡大の陣列に加えて前進していきたい。
正木 まずは今年の11月18日「学会創立記念日」まで1カ月。題目根本に、満々たる生命力を発揮し、それぞれの使命の場所で友情を広げていきましょう。


〈民衆立の文化団体〉
吉井 10月18日は、民主音楽協会民音)の創立記念日です。
杉本 明年で50周年の佳節ですね。民音が進めてきた海外との文化交流は、今年のアルメニアをもって105カ国・地域となりました。半世紀にわたり人々の心と心を結び続けた、素晴らしい業績だと思います。
原田 民音の特長は何といっても、庶民が設立の基盤となっている“民衆立”の文化・芸術団体である点です。民音推進委員と賛助会員の皆さまには、本当にお世話になっています。
棚野 国内外のたくさんの芸術家や識者の方々が、民音の功績を高く評価してくださっています。ドイツのハンブルク・バレエ芸術監督で、世界最高峰の振付家であるジョン・ノイマイヤー氏は、こう語っておられます。
 「『ハンブルク・バレエ』と民音は、同じ目的を目指す“兄弟”と思っています。それは民音が、商業主義とは一線を画し、『世界平和のために何ができるか』という崇高なビジョンのもと、世界各国との文化・芸術交流を行っているからです。経済至上主義で行き詰まる現代文明。今こそ民音のような深き哲学と強き意志、堅実な実行力が必要であると思えてなりません」
 「世界の人々を励まし、人類の幸福のために行動される民音創立者の池田SGI(創価学会インタナショナル)会長とともに、私も、世界平和への道を力強く進みたいと思います」


〈被災地復興に尽力〉
杉本 全国約4000の小・中学、高校などで開催してきた「学校コンサート」も、民音の大きな特色です。延べ125万人を超える児童・生徒に、一流の芸術に生で触れる機会を贈ってきました。
棚野 いま東日本大震災の被災地である宮城、岩手、福島の学校で、地元ラジオ局などとの共同主催で「歌を絆に――東北希望コンサート」を開いています。
原田 復興の長い途上にある被災地で希望となるのが、東北の未来を担う子どもたちです。心に深い傷を負った子どもたちに、音楽を通して勇気と希望を送っていく企画です。
吉井 趣旨に賛同した音楽家の皆さんが出演し、子どもたちに大好評です。
 「迫力あるきれいな歌声に、勇気と元気をもらえた気がします。これからも大変な状況が続きますが、くじけず、前向きに頑張ろうと思います」(福島県南相馬市の中学生)
 「歌声や笑顔、演奏だけでなく、歌詞からもすごく元気をもらえました。本当に感謝しています」(岩手県大船渡市の中学生)
橋元 福島県相馬市の小学校校長は「今は、あらゆる機会を通し、保護者・地域・学校が一体となって、子どもたちの心を育てていく大事な時。そんな中、学校にいながらにして聴くことができた生演奏に合わせ、子どもたちが心を開き、全身で思い思いの感情を表現していた光景に感動しました」と述べています。
正木 実に民音らしい取り組みです。私たちも日々、被災地の復興を心から強く祈っていきたい。

   (聖教新聞 2012-10-18)