社会部の日――職場で自身磨き 勝利の実証を

2012年10月26日(金)更新:1
【社説】
 きょうは「社会部の日」。
 1973年(昭和48年)、職場・職域を同じくする同志が集い、互いに信仰と人格を磨き合い、共に職場の第一人者を目指し、成長していくことを目的に結成された。日本経済に大打撃を与えた「第1次オイルショック」の始まりの時期と重なる。
 小説『新・人間革命』には、社会部への期待が次のようにつづられている。
 「不況が予測される時だからこそ、社会部の同志は、信仰で培った力を発揮し、なんとしても、試練を乗り越えていってほしかった。社会のテーマに、真っ向から挑み、活路を開き、人びとを勇気づけていくことこそ、仏法者の使命であるからだ」(「灯台」の章)


〈師の言葉に奮起し挑む〉
 今もまた深刻な経済不況が続く。内閣府が発表した10月の月例経済報告では、景気の基調判断を3カ月連続で下方修正した。国際情勢の緊迫化、経営再建に向けた大規模なリストラ……。先行き不透明な社会で、あらゆる企業が生き残りをかけて、しのぎを削っている。
 そんな中、社会部の友は信仰を根本に、職場で知恵と勇気を発揮し、「なくてはならない人」と光る。
 大手航空会社の客室乗務員として信頼が厚い友。国内最大手銀行の顧客対応部門で5年連続の個人表彰を受けた友。総合設備管理会社の女性初の営業職として、大口取引を受注した友もいる。
 大手建設会社に勤める青年は入社後、九州の支店へ。仕事に翻弄され、学会活動から遠ざかる。職場の人間関係でも苦しんだ。そんな時、“ダイヤモンドはダイヤモンドである。必ずいつか、人の目にとまるものだ”との師の言葉に奮起。仕事、学会活動に全力で挑んだ。


〈今いる場が人間革命の道場〉
 彼はやがて、積極的な仕事ぶりが評価され、営業主任に抜てき。広布の舞台では3人の友に弘教も。本社へ異動後は、多数の資格を取得。さらに上司の推薦を受け、全額会社負担で大学院へ。先日、MBA(経営学修士)の取得を果たした。
 社会部の友は、わが使命の舞台で勝利の実証を示そうと、人知れず努力を重ねている。
 御書に「法華経を持ち奉る処を当詣道場と云うなり此を去って彼に行くには非ざるなり」(781ページ)とある。
 今いる職場こそ人間革命の道場!――仏法を基調に、職場で自身を磨き、勝利と信頼の実証を広げていきたい。
   (聖教新聞 2012-10-24)