寸鉄・太陽の励まし・全国障害者スポーツ大会で活躍の友・読書 他

2012年10月25日(木)更新:2
インドネシア・ブタウィ文化協会が池田大作SGI会長に「名誉文化人最高顕彰」】
池田大作SGI会長の文化交流による世界平和への一貫した貢献を讃えたもの。
●特別公演を行ったブタウィ文化協会のタタン議長は、その音律に込めた思いを、喜びに満ちた表情で語った。
 「池田博士こそ、文化の力で世界平和の構築を目指し、一貫して貢献を続けられた方であります。『名誉文化人 最高顕彰』は、博士の行動への無上の敬意と尊敬の証しなのであります」と。
   (聖教新聞 2012-10-24、以下同)


【わが友に贈る】
 清々しいあいさつが 心の扉を開く!
 「さわやかに」
 「自分から」
 友情と信頼を拡大!


大白蓮華11月号】
●巻頭言は「『蘭室の友』のスクラムを」。薫り高い蘭のある部屋に入ると、その人も香(かぐわ)しくなる。同様に、よき友との交流によって、正しき哲学と行動に目覚めることができる。心の垣根をつくらず、胸襟を開いて対話していくことが、どれほど大切か。「蘭室の友」の連帯を創り広げる「仏縁の拡大」は、自他共に永遠にわたる「幸福の拡大」「心の財の拡大」なのである


【学生部が新時代第5回「御義口伝」講義 無上の宝は自身の中に】
●池田名誉会長の講義の第1期受講生である上田(雅)参議が出席。当時、名誉会長が、世界広布をどれほど真剣に考え行動していたか。SGIが大発展した今、深い感動とともに思い知ると述べ、「広布のために尽くし抜く人生を」と望んだ。
●「自我得仏来の事」などを研鑽。無上の宝は自身の中にある。妙法を唱え弘めるわが生命に仏界は顕れることを学んだ。


寸鉄
●国連デー。「SGIの草の根の対話が平和を建設」元次長(チョウドリ)。さあ民衆の中へ
●「第2総東京婦人部の日」率先の拡大が光る。「世界広布の本陣」の母は強し
●全ての心に生来、偉大な情熱が―哲人(ルソー)。皆に使命。そう決めれば人材は出る
創価の世雄よ不況に負けるな!「仕事は3倍」の心だ。きょう社会部の日
●遠隔操作ウイルス、1日50万種が新たに発生と。導入(ソフト)等の対策は小まめに


【太陽の励まし 池田名誉会長と誓いの同志 〈9〉 宮城 「学会員の幸福」が私の幸福】
●一郎さんは目と足が不自由なため、支度に手間取っていたのだ。
 そう聞くと名誉会長は「じゃあ、僕が行くよ」。
●一郎さんが長靴を履いて立ち上がろうとした時、目の前には名誉会長がいた。
 「いいんですよ、立ち上がらなくても」
 既に白くなった一郎さんの髪を、優しく撫でてくれた。
●旧習深い地域での活動の苦労は、並大抵ではなかった。
 「契約(=講)」を抜けてもらうと言われ、親族が亡くなっても、墓のある寺からは埋葬拒否。そうした誤解と偏見の中、東北人らしい粘り強さで、黙々と頑張ってきた同志を、名誉会長は励まさずにはいられなかった。
●「体に気をつけて、地域のために頑張ってください」と壮年に。青年には「これからの男子部は教学が大事だ。御書を勉強することだよ」。
 子どもの不登校で悩んでいた三瓶さん(支部副婦人部長)が、思い切ってそれを打ち明けると、名誉会長は、優しい目をして言った。「決して怒ったりしてはいけない。必ず使命のあるお子さんです。母親のあなたが信心をしっかりすることが、根本ですよ」
●「困った時、苦しい時は、励まし合って、地域のために頑張ってください」
●「手を握ってもらったの、私」と懐かしむ三瓶さん。「ポカッとあったかい手だってことは覚えてんねえ」
 「おまけに、“いつまでも祈ってるよ”っていう和歌までくださった。だから私たちも、いつまでも先生に応えていこうって気持ちなんだね」
●名誉会長から「永遠に、愛する皆さまにお題目を贈ってまいります」とのメッセージも届いた。
●勤行が終わると、後ろのほうに固まっていた友に、名誉会長が呼び掛けてくれた。「私のためにつくってくれたんだってね。うれしいよ!」
 そして「今から行くよ!」と、思いもかけない一言。
 名誉会長は、傍らの幹部に教えるように言った。「真心には真心で応えるのだ」
●「私たちの支部は、壮年部と婦人部の仲がいいんです。壮年部が優しいんですよ」
 婦人部の友が言うと、名誉会長は「それはいいことだね。全国的に、壮年部の評判は芳しくないのに」。ユーモアに、どっと笑いが広がる。
●多宝会の友には「長生きしてください」。
 未来部の友には「偉くなるんだよ」。
●「『学会員の喜び』が私の喜びであり、『学会員の幸福』が私の幸福である」 池田名誉会長は、墓地公園で東北の同志に呼び掛けた。
 だから、負けられない。
 だから、絶対に幸福になってみせる!
 これが「東北の心」である。


【声 講演で痛感した心結ぶ言葉の力】
●ワイダーさんの講演から学んだ「一人を励ますことは社会に力を与える。励ましに基づく言葉が社会を変えていくことにつながる」を、これからの自分の指針にしようと決めました。


【きょうの発心 信を根本に地域広布を拡大】
御文  日蓮がたましひをすみにそめながして・かきて候ぞ信じさせ給へ、仏の御意(みこころ)は法華経なり日蓮が・たましひは南無妙法蓮華経に・すぎたるはなし(経王殿御返事、1124ページ・編569ページ)
通解 この御本尊は日蓮の魂を墨に染めながして書き認めたものである。信じていきなさい。釈尊の本意は法華経である。日蓮の魂は南無妙法蓮華経以外のなにものでもない。
日蓮大聖人の御生命が認められた御本尊には、人々の「仏の生命」を涌現させる、大功力があると述べられた一節です。
●「日蓮がたましひ」の御本尊への信を根本とし、学会指導を現場に生かしながら、職場の第一人者へ、また地域広布の要に、と前進しています。


【全国障害者スポーツ大会で活躍の友(下) たゆみなき挑戦の証しを!】
●勤め先の印刷会社で製本機の調整中、2度、裁断するカッターが作動し、最初に親指以外の4本、次に右手首を切断したのだ。
●“俺は何をやってんだ。右手を失ったが、自分の全てを失ったわけじゃない。俺には信心がある。挑戦できることが必ずある!”
●左手で字を書く練習を重ね、日記をつづることが習慣になった。リハビリから続けた「ペン習字教室」((社)札幌市身体障害者福祉協会主宰)では、代表を務めるまでに。
●「妻がね、けがをしたことは人の痛みを知り、思いやりの心を育むチャンス、と言ってくれた。最初はその言葉をのみ込めなかったけど、人と接するなか、その通りだと思った。皆さんが喜んでくれることであれば何でもしたい。できることを精いっぱいやり切りたいと思えて」
●「決意から、新しき跳躍は始まる。そして、必死の行動が、自己の限界を突き破る。信仰とは、たゆみなき挑戦である」――松田さんは池田名誉会長の言葉を胸に刻む。


【読書】
〈『第三次産業革命』 ジェレミー・リフキン著 田沢恭子訳 インターシフト・2415円〉
●深刻な環境破壊や資源枯渇の兆候などから、化石燃料に依存した工業化文明が限界に達していることは明らかだ。「第三次産業革命」は、「成長の限界」を越えて人類が存続するための突破口でもある。
 「第三次産業革命」後の世界では、あらゆる建物が小型発電所となり、世界の動力源は自然エネルギーに全面移行。電力はスマートグリッド(次世代送電網)で共有され、水素技術などを用いて貯蔵される。それらの「革命」は、大規模な雇用創出に結びつくとともに、社会構造の転換をも促す。エネルギーに関する支配力が中央集権的巨大企業から無数の小口発電者に移ることで、人々が対等な立場で協働する「分散型資本主義」の時代が訪れる、というのである。そしてその転換は、経済のみならず政治や教育のあり方も変えていく、という。


〈『日米開戦の人種的側面 アメリカの反省1944』 カレイ・マックウィリアムス著 渡辺惣樹訳 草思社・2730円〉
日露戦争で日本がロシアに勝利すると、「日本に攻撃される」といった日本脅威論が高まり、地元メディアの多くがセンセーショナルに“反日本人キャンペーン”で煽った。それが頂点に達したのが、日米開戦だった。「戦争」の異常事態に、約10万人の日系人(1世、2世)は潜在的スパイとみなされ、経済的地盤を持つ居住地から追い出され、巨大な監獄ともいうべき片田舎の強制収容所で不自由な暮らしを強いられた。
 本書によると、日本軍と裏で通じていた日系人の存在など一人も報告されておらず、スパイ行為をしていたのは、むしろ白人アメリカ人。にもかかわらず、米国籍をもつ多数の日系人が、“日系人種”という理由だけで自由を奪われた当時の国策に対し、著者は冷静な批判を加える。
 本書を読んで痛感させられるのは、異民族を事実の裏づけもなく扇情的に煽るメディアが当時から存在したことだ。“反日本人キャンペーン”の積み重ねで、結果的に米国による戦争犯罪を形づくった過程が手にとるように描かれている。
●戦時下の「過ちの渦中」にあってさえも、冷静に物事を判断していた当局者がいたことは驚きだ。現代に通用する教訓に満ちている。