紙上座談会 リーダーは常に広布の最前線へ

2012年10月31日(水)更新:3
【師弟の大道を歩む 新しい力で時代を開け!(73) リーダーは常に広布の最前線へ 御聖訓「大将軍よはければ・したがうものも・かひなし」 個人情報の管理に細心の注意を】
棚野 今月、「創価文化センター」が竣工しました。今後、諸準備を終えた後、一般公開となります。
正木 さらに明年秋には、いよいよ総本部が完成します。人類史上に燦然と輝きわたる妙法流布の歩みとともに、堂々たる大牙城がそびえ立ちます。
原田 日蓮大聖人の御聖訓通り、あらゆる難を一身に受け、広布の指揮を執ってこられた創価三代の会長、なかんずく世界広布の大道を開いてくださった池田先生、そして尊き同志の皆さまのおかげで、今日の学会があります。本当にありがとうございます。
杉本 時代が変わっても、草創の方々の大変な労苦を決して忘れてはいけませんね。私たちが新たな広布拡大の姿で、総本部完成と学会の大発展を荘厳していきたいと思います。
吉井 御書に「法妙なるが故に人貴し・人貴きが故に所尊し」(1578ページ)――持つ法が優れていれば、それを持った人は貴い。持つ人が貴ければ、その人がいる場所も尊い――とあります。広布の城を輝かせるのは、妙法を持った私たちです。
原田 その通りです。私たちの信心です。明年の秋を目指し、一人ももれなく各人が広布勝利の突破口を開いていきたい。
橋元 まずリーダーが率先することですね。「大将軍よは(弱)ければ・したがうものも・かひなし」(御書1135ページ)です。
棚野 リーダー自身が生き生きと前進していくことです。そのために心の「惰性」を打ち破っていかなければなりません。「今までこうやってきたから……」とか、「いつも通りに……」というように、これまでの経験に引きずられると、大きな可能性を閉ざしてしまうこともあります。


〈新たな拡大に挑戦〉
吉井 先日の「随筆 我らの勝利の大道」で池田先生は、アメリカのエレノア・ルーズベルトの言葉「私たちは、自分自身の心の中にある光りがあかあかと消すことのできない炎をもって燃えるのでなければ、他の人たちの心に永続する光りを投じることは、できないのである」(坂西志保訳)を引き、綴っておられます。
 「どこか遠くではない。青年自身の胸中にこそ、いまだ開拓されていない、豊穣な精神の大地がある。無尽蔵にして持続可能な生命のエネルギーが眠っている。その内なるフロンティアに挑み、生命の宝蔵を開け放っていくことは、二十一世紀の青年たちに託された壮大な冒険といってよい」と。
杉本 これは青年部だけでなく、全ての世代で受けとめていくべきご指導だと思います。誰しも、まだまだ開拓し、挑戦していける力が、自分自身の心にあります。
橋元 逆に、自身の成長を止めてしまうのも、自分の心です。弱い一念を克服していくのが勇気であり、唱題による生命力です。
原田 そうですね。リーダーは過去にとらわれることなく、戦いの本質を捉えた指揮を執り、先手を打っていきたい。今までやってきたことを全てやり抜いた上で、どう新たな拡大に挑んでいくか。そのためには、常に広布の最前線に身を置くことです。同志と共に悩み、祈り、語り、前進していくなかでこそ智慧が湧いてきます。
正木 池田先生が「大阪の戦い」で拝された御聖訓「一念に億劫の辛労を尽せば本来無作の三身念念に起るなり所謂南無妙法蓮華経は精進行なり」(同790ページ)を思い起こします。いま一重、力強い行動を起こしていきたい。


〈責任感を深く自覚〉
棚野 先日来、ウイルス感染したパソコンからネット上に犯行予告が書き込まれた事件が報道されています。犯人が遠隔操作で本人になりすまし、その結果、無実の人が誤認逮捕される事態になっています。
橋元 ネット犯罪は巧妙化しています。パソコンや携帯電話は、ますます私たちの生活に欠かせないものとなっている半面、犯罪の温床ともなっています。セキュリティーを含め、十分に気をつけていきたい。
吉井 学会活動でも、パソコンで資料を作成したり、会合開催などの情報をメールで徹底したり、当たり前に使っています。便利だからこそ個人情報などの管理は厳重にしなければなりません。資料や名簿データ、書類も含めてです。
橋元 一般的に、情報漏洩の原因で多いのは「紛失」や「誤操作」など人為的ミスです。打ち合わせ場所に資料を置き忘れた、データの入ったパソコンやメモリーを車に置いていて車上荒らしに遭った、別の人にメールを誤送信してしまったなど、わずかな“心の隙”から発生します。強い警戒心をもつとともに、まず、大切な資料やデータ等を、むやみに持ち歩かないことです。
杉本 学会活動で同志を励ましていくなかで、一身上の悩みやプライバシーについてご本人から伺うことがあります。それはその同志が信頼した上で話してくださったものであり、当然ですが、絶対に他の人に口外してはいけません。
 もし相談を受けた人が対応に困った時などは、そのご本人に「先輩のもとへ一緒に相談しに行きましょう」などと提案し、共に指導を受けるという姿勢が大切です。
原田 信頼の上に成り立っている学会の組織です。その責任感をより深く自覚していきたいと思います。
   (聖教新聞 2012-10-29)