「無冠の友」に感謝 「絶対無事故」こそ勝利の土台

2012年10月31日(水)更新:4
【社説】
 「創立の月・11月」を晴れ晴れと迎えようとする皆さまの見事な本紙拡大の奮闘により、来月、初めて聖教新聞を手にする友も多いだろう。
 確固たる哲学が求められる時代にあって、地域へ、そして社会へ、希望と勇気を送り続ける本紙の使命は、いや増して大きい。その支えとなっているのが、日々の配達に携わってくださる「無冠の友」の皆さまだ。心からの感謝と敬意を表したい。
 来週11月7日は、二十四節気の一つである「立冬」。ようやく過ごしやすい季節となってきたが、暦の上ではもう冬を迎える。これからの一日一日は、日の出の時刻が遅くなり、配達時は薄暗くなってくる。

〈配達時の気温・体調に注意〉
 過去の調査結果では、前方が見通しづらい暗い時季は、明るい時季よりも事故の発生率が圧倒的に高い。
 そこで、無事故を期すために注意すべきポイントを、あらためて確認しておきたい。
 バイクや自転車、徒歩で配達する際に着用する防寒着などは、車の運転手らから見て目立つ明るめの物を選び、ライトや反射材もしっかりと活用しよう。さらに、階段や道路の段差、路面の障害物などにも特に注意を払うとともに、交通規則の遵守を徹底したい。
 当然、事故の要因は明るさだけではない。各地で長年、配達に尽力してくださった無冠の友の皆さまの経験を伺うと、「生活にリズムができ、健康になった」との喜びの声が聞かれる一方、この時季は夏にたまった疲れが出やすい上、特に朝晩の気温も急激に下がってきており、体調管理には十分に注意が必要という。
 ともかく、早めの就寝を心掛け、寝不足による体の疲労を避けるようにしたい。少しでも体調が悪いと感じた場合には、無理をしないことが大切だ。


〈あらゆる油断を排し賢明に〉
 いずれにせよ大事なことは、祈りを根本にあらゆる油断を排し、常に賢明な行動で、ゆとりをもって配達に臨むことである。
 本年の年頭、池田名誉会長は全国の無冠の友の皆さまへ、「大切な一日一日にあって、『百千万億倍・御用心あるべし』(御書1169ページ)との御聖訓通り、いやまして絶対無事故を心掛けていただきたい」と呼び掛けた。
 「絶対無事故」こそ広布と人生の勝利の土台と決め、明「青年学会 勝利の年」へと進んでいきたい。
   (聖教新聞 2012-10-29)