紙上座談会 親・祖父母から信心の継承を

2012年11月15日(木)更新:6
【師弟の大道を歩む 新しい力で時代を開け!(76) 親・祖父母から信心の継承を】
子どもたちの健康と成長を祈る七五三
識者「育児支援公明党が実現」


 吉井 間もなく七五三の時期です。学会の会館でも勤行会が開かれます。
 原田 子どもたちのこれまでの成長を祝うとともに、今後の健康・無事故、さらなる大成長を願い、祈りゆく場です。
 正木 未入会のご家族がいる場合も、ぜひ一家でご参加いただきたいですね。

 
〈温かい“学会家族”〉
 棚野 また、「父母の成仏即ち子の成仏なり、子の成仏・即ち父母の成仏なり」(御書813ページ)です。仏道修行による功徳は、必ず子どもへと通じていきます。逆も同じです。
 吉井 池田先生は「親の背中を見ながら、子は育ち、信心という『志』を受け継いでいく」と、親子で共に信心を実践することの大切さを強調されています。
 橋元 戸田先生は、「創価学会の組織は安全地帯である。子どもは、学会の庭で育てていきなさい」と指導されています。
 正木 子どもと共に未来部員会や本部幹部会の中継行事、座談会に出席することで、子どもが仏縁に触れることができます。親はもちろん、地域の同志と触れ合うことで、“信心の芽”を育んでいくことにつながります。
 杉本 また日蓮大聖人は、門下の阿仏房・千日尼夫妻の子どもが信心の立派な後継者になったことを喜び、「子にすぎたる財なし・子にすぎたる財なし」(同1322ページ)と仰せになりました。わが子へ信心根本の生き方を伝えていった姿を賛嘆されています。
 原田 親子で一緒に妙法を実践し、一家和楽の信心を築く――これほど麗しい家庭はありません。仏法と学会への感謝の思いをもって、信心の魂をわが子に継承していくことこそ、親の役割です。
 正木 子どもへの信心継承の根本は、各家庭における親子での実践です。また祖父母の方からの励ましです。後継者育成といっても、何か特別なことが必要なわけではありません。家庭で朝晩の勤行・唱題に励み、一緒に会合に参加するなかで、信心を学んでいくことができます。
 原田 そうですね。ありがたいことに学会では、皆さんが地域の子どもたちをわが子のように励まし、陰で健康と成長を祈ってくださっています。
 橋元 一方で、親を早くに亡くした青年が、本物の家族のように温かく接してくれる学会員と出会い、感動して入会したという話題を伺ったこともあります。まさに“学会家族”です。
 吉井 壮年・婦人部の未来部育成部長、青年部の21世紀使命会の皆さんは、未来部の日などの会合だけでなく、日ごろから未来部員のために尽くしてくださっています。
 杉本 仕事や家庭のこと、毎日の学会活動もあるなかで、地道に行動してくださり、本当にありがとうございます。
 棚野 未来部の育成も、人材の成長も、一日で成し遂げられるものではなく、長い日々の積み重ねがあってのことです。
 正木 その通りです。学会活動の取り組みは時に応じて変化しますが、子どもたちにとっては毎日が信心を学ぶ機会であり、どんなことでも吸収し、成長していく時です。日常の学会活動のなかで、子どもと一緒に信心で成長していく日々を過ごしていきたい。


〈議員3千人の連携〉
 橋元 さて、子育てにかける国家予算をGDP(国内総生産)比で考えると、日本は他の先進国より極めて低い割合です。
 杉本 そうしたなか公明党は、「子ども優先(チャイルドファースト)」社会のために尽力し、「子育て支援といえば公明党」と言われるほどです。
 棚野 42万円の出産育児一時金、14回分の妊婦健診の公費助成、児童手当の創設と拡充、子どもの医療費の無料化や減免は、最も有名なものです。
 橋元 また、主に都市部で問題となっている待機児童の解消を目指し、“保育ママ”制度を推進し、地方自治体が保育所を整備するための「安心こども基金」を設立。着実に待機児童の数が減少しています。
 杉本 子どもたちの命を守る「ヒブワクチン」「小児用肺炎球菌ワクチン」「子宮頸がん予防ワクチン」の三つが、ほぼ全市区町村で公費助成を受けられるのも公明党の奮闘の結果です。他の先進国に比べ公的に接種できるワクチンが少なく、“ワクチン後進国”と言われる状況に対し、公明党は定期接種の拡大を訴え続けています。
 棚野 一方で、不妊治療への公費助成、不育症の一部治療法への保険適用も実現しました。
 正木 実績の多くが、公明党の地方議員と国会議員の連携で生まれたものです。行政サービスは地方自治体によって違う場合もあります。全国の方々に、より手厚い子育て支援が行き渡るよう、力を尽くしてきたのが公明党議員です。国と地方で3000人もの議員が協力して働くからこそ、ここまでの出産・子育て支援策ができるのです。
 吉井 大嶽秀夫同志社女子大学客員教授は「国政レベルで子育て支援の重要性を言い始めた“元祖”は公明党です。その意味でも、本当に国民が求めている子育て支援策を実現できるのは公明党だと確信しています」と述べておられます。
 原田 少子化だからこそ子育てしやすい社会、子どもが伸び伸びと成長できる社会のため、公明党にますます頑張ってもらいたい。
   (聖教新聞 2012-11-08)