紙上座談会 「誓願の祈り」で困難の壁を破れ

2012年11月26日(月)更新:3
【師弟の大道を歩む 新しい力で時代を開け!(80) 広宣流布の活動は全てが信心の戦い】
正木 同志の皆さんの日々の奮闘に、心から感謝申し上げます。
原田 自身の宿命転換の戦いも、友情を広げる対話拡大も、立正安国の言論戦も、一切が仏道修行であり、信心の闘争です。
橋元 「仏法即社会」「仏法即世法」です。宇宙と生命の法を説く仏法は、王法・世間法をも貫きます。ゆえに全てにわたり信心根本の姿勢が大切です。
正木 そうです。世法に流されたり、縁に紛動されたりしては、日蓮仏法の王道をそれてしまう。
原田 私たちは世界平和、人類の幸福、そして広宣流布という大いなる理想を目指し、大聖人直結の大道を歩んでいます。何があろうと悠然と、信心根本に前進していきたい。


〈「臆病の心」を排す〉
棚野 池田先生は1956年(昭和31年)の「大阪の戦い」を振り返り、次のように語っておられます。
 「私は関西本部で、戸田先生が願主である『大法興隆所願成就』の御本尊に、深夜、一人で丑寅勤行を続けていました。誰が知らなくとも、師匠のため、広宣流布のため、一心不乱に祈り抜き、祈り切ることです。誰が見ていなくとも、大聖人が御照覧です。自分自身の仏界が見ています。そこに、諸天善神が必ず動き始めるのです」
吉井 こう述べられたこともあります。
 「一念が変われば、自分が変わる。自分が変われば、環境が変わり、世界が変わる。この大変革の根源をたずねれば、御本尊に向かう自分自身の『祈り』の革命的深化にほかならない」
 「祈りとは本来、『誓願』である。『必ずこうする』という誓いであり、明確な目標に挑み立つ宣言である」
 「この『誓願の祈り』『戦う勤行』を貫いてきたからこそ、学会は邪悪をすべて打ち破り、ありとあらゆる法戦に、一切勝ってきた」
杉本 先生が指揮を執られた戦いはどれも、「誰より真剣な祈り」で勝利を開かれた歴史です。婦人部の「実践の五指針」の一番目も「祈りからすべては始まる」です。一切を信心で捉え、信心で切り開いていく祈りと行動が、あらゆる壁を乗り越えていきます。
原田 「なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし」(御書1192ページ)との有名な御文の後には、「ふかく信心をとり給へ、あへて臆病にては叶うべからず」(同1193ページ)とあります。深い確信をみなぎらせ、臆病の心を排した祈りと行動を貫いていきたい。これこそ「法華経の兵法」の実践です。
   (聖教新聞 2012-11-26)