間断なき挑戦の積み重ねが、人生勝利の扉を開く

2012年12月24日(月)更新:3
【名字の言】
 日本将棋連盟会長である米長邦雄永世棋聖が先日、69歳で亡くなった。1985年に史上3人目の4冠王になるなど一世を風靡した名棋士も、「名人位」は史上最年長での獲得だったことは記憶に新しい▼93年、7度目の名人戦に臨む前、米長氏は若手棋士と研究に没頭。中原名人(当時)を、いかに攻略するかについて教えを請うた。その執念が実を結び、七番勝負で見事、4連勝。49歳の新名人誕生は”熟年の星”と大きな話題になった▼30歳ほど年下の棋士に頭を下げてでも、「最善手」を探し求めた源泉は何か。米長氏は本紙の「日曜てい談」の中で語っている。「自分が変わらないとダメだと思ったからです」「経験も大事ですが、経験があるということは、反面、アカがたまっているということ。今までの自分から更に一歩どう脱皮するかに着眼しなければやっていけない」▼どうすれば自己変革、人間革命できるのか。池田名誉会長は「『今度こそは』『今度こそは』と、もがきながら前進する人が、必ず人間革命できる」と指摘し、この原動力となるのが正しい信仰である、と語る▼「月月・日日につよ(強)り給へ」(御書1190ページ)――間断なき挑戦の積み重ねが、人生勝利の扉を開くことを忘れまい。(明)
(聖教新聞 2012-12-24)