白馬のなくは我等が南無妙法蓮華経のこえなり

2013年1月13日(日)更新:6
【名字の言】
 若い世代が集まる商業施設で、アニメのキャラクターのような、女性店員のかわいくて高い声による呼び掛けが増えている――との話題を読んだ(「読売新聞」昨年12月11日付朝刊)▼明るく高い声は雑踏にかき消されることなく、遠くまで届く。加えて、かわいい声が好感をもって受け入れられる時代の変化もあるという▼接客や営業など、対人ビジネスの現場では、ボイストレーニングが盛んだ。声の出し方によって相手に与える印象が変わってくるからだ。声は、顔や服装、体格といった外見とともに、相手の心証を左右する重要な要素。声一つで、相手に嫌な思いをさせることもあれば、希望や癒やしを送ることもできる▼創価の友の確信に満ちた勢いある声から、前に進む勇気をもらった。励ましの声に、絆のありがたさを知った。そんな経験のある人は多いに違いない。声には人を輝かせ、人と人を結ぶ力がある▼御書には、輪陀王が白馬のいななきを聞いて生命力を湧き立たせ、国を栄えさせていく説話が引かれている。そして「白馬のなくは我等が南無妙法蓮華経のこえなり」(1065ページ)と。すがすがしい勤行・唱題を根本に、生命力あふれる励ましの声で、友を、地域を、社会を元気にしたい。(陸)
   (聖教新聞 2013-01-13)