御本尊から、学会から、生涯、離れてはいけないよ

2013年2月6日(水)更新:5
・『大事なのは確信です。師子が吼えるような題目を唱えるんです 』
http://d.hatena.ne.jp/yoshie-blog/20150926


【新・人間革命 法旗 四十七】
 東京から来た婦人の幹部は、さらに力を込めて、岩田サワに訴えた。
 「岩田さん。宿命を打開する直道は折伏ですよ。人の幸せを願い、法を説くならば、自分に、仏・菩薩の大生命が湧現します。その生命力で、宿命も転換し、病も乗り越えていくことができるんです。あなたも一緒に、折伏・弘教に励みましょうよ」
 岩田は、確信にあふれた、この婦人の話を聞くうちに、“よし、それならば、この信心にかけてみよう”と決意した。
 翌日は、朝から弘教に歩いた。午後になった。“発熱する”と思った。しかし、熱は出なかった。翌日も、そのまた翌日も、発熱はなく、以来、熱は出なくなった。病院の医師も、「何か別の薬を飲んだのかね」と尋ねるほどだった。
 それが岩田の感じた初信の功徳であった。確信が湧いた。“信心を根本にしていくならば、必ず病気は乗り越えられる”と思った。
 また、友の幸せを願って仏法を語ると、こんなにも歓喜し、生命が躍動するのかという実感をもった。自分が病身であることさえ忘れ、活動に励んだ。実際に、発熱だけでなく、咳や痰などの症状もなくなっていった。
 一九五六年(昭和三十一年)五月のことだ。第二代会長・戸田城聖が高知に来ると聞いて、岩田は訪ねて行った。
 戸田は、「松山から、よく来たな」と言って、じっと、彼女に視線を注ぎ、言葉をついだ。
 「私たちは、なんのために生まれてきたのか。それは、幸せになるためだ。あなたも、きっと幸せになるんだよ。いや、必ずなれる!御本尊から、学会から、生涯、離れてはいけないよ」
 岩田は、自分の幸せを願ってくれる戸田の慈愛に、胸が熱くなった。“頑張ろう! 絶対に幸せになろう!”と、自分に言い聞かせながら、家路を急いだ。
 苦悩し、呻吟(しんぎん)する庶民の心に、誰が希望の光を注ぐのか。誰が勇気の火をともすのか――その使命を担ってきたのが創価学会である。
   (聖教新聞 2013-01-29)