リーダーが周囲の人々を宝のように尊重する中に、真の繁栄が生まれる

2013年2月10日(日)更新:3
【名字の言】
 フランス料理に「シュクレサレ」という言い方がある。砂糖(シュクレ)と塩(サレ)の意味。日本に「塩梅」という言い方があるのと同様、調味料を上手に調整して味を引き立てるのは、古今東西の料理の秘訣だ▼「塩梅」は、“物事や身体の具合”という意味でも使われる。物事や身体も、いい「あんばい」にするには「調和」が欠かせない▼人が3人、10人集まれば、性格も考え方もさまざま。が、スイカに塩をかければ甘さが引き立つように、うまく調和すれば、互いの“持ち味”が引き出される。そうした“絶妙の和”を生み出せるかどうかが、組織や団体の成長・発展の鍵であろう▼中国では「臣下が君主を助けて適当な政治をさせる」ことを「塩梅」と言った(『大漢和辞典』)。日蓮大聖人は「国王のたからは左右の大臣なり・左右の大臣をば塩梅と申す」(御書1531ページ)と。リーダーが周囲の人々を宝のように尊重する中に、真の繁栄が生まれる▼1952年(昭和27年)、若き池田名誉会長が限界突破の広布前進を果たした「2月闘争」。当時を振り返り、「皆が持ち味を発揮し、尊敬し合って団結できるよう、人知れず心を砕き、指揮を執っていった」と。一人一人が、最高の力を出し合って進む「伝統の2月」に。(潔)
   (聖教新聞 2013-02-04)