人は 目的に進む時 最も気高い

2013年2月18日(月)更新:4
【池田名誉会長 桂冠詩人の世界 冬に耐え春を呼ぶ梅花のごとく 人は 目的に進む時 最も気高い】
 前進には 革命には 様々の圧迫がある 障魔が逆らう それを 打開しゆくのが 青年の 青年たるゆえんだ 冬に耐えた 春の大地の 萌芽のごとくに
 青年よ いつまでも 甘い考えを 抱いていてはならぬ 現実は 厳しい 向上 成長へのひたぶるな前進 堕落との決戦が 青年時代だ
 青年は 真剣に 目的に進む時 最も尊く 最も気高い ――されど 決して 微笑を忘れてはならぬ 常に快活であれ 中天の太陽のように――
      (「微笑」より)


●「微笑」の詩が誕生したのは、戦後の復興が続く1949年(昭和24年)の6月4日。21歳の池田名誉会長の真情が詠まれている。
 同年の年頭、戸田第2代会長が経営する出版社「日本正学館」に入社した名誉会長は、5月に少年雑誌「冒険少年」の編集長に就いた。
 当時の「若き日の日記」を読むと、大いなる理想を掲げ、偉大な師匠のもとで激闘する様子が伝わってくる。
 「心身共に、疲労。毎日が激務だ。(中略)嵐に耐えゆく、雄々しき若木。嵐に光る幽美(ゆうび)な樹木。砕かれても、砕かれても、なつかしき土の香り。芯まで、風雨に打たれても、悠遠(ゆうえん)の美を忘れ得ぬ魂の躍動。嵐の中の青春よ。やがて来る、光り輝く、太陽を忘れず、前進することだ」(6月6日)
 以来60年以上――。青年の魂のままに、幾多の嵐を勝ち越えて世界平和の道を開き、同志に不屈の勇気を送り続けてきた名誉会長。
 2001年2月、春の先駆けとして厳寒に凜と咲く梅の花をカメラに収めた。梅の花言葉は、「高潔」「気品」そして「忍耐」である。
   (聖教新聞 2013-02-17)