人格の完成、目標の完遂を目指し懸命に挑戦する姿が人間として美しい

2013年2月21日(木)更新:4
【名字の言】
 携帯電話や自動車のナンバーなどに、好きな番号が選べるサービスがある。ホテルに泊まると、「死」を連想させる4や、欧米で不吉とされる13などが欠番の時がある。気になり出すと、捨てておけないのが数字というもののようだ▼14年前、東京の創価高校を卒業した女性がいる。卒業直前、開学時から数えた卒業番号が9999番と知った。他人から見れば小さなことだが、自分に自信が持てず他人と比べてばかりいた当時の彼女は「あと一つで10000番だったのに。やはり私はダメな人間なのか」と思い詰めてしまった▼彼女の悩みを伝え聞いた創立者の池田名誉会長が、こう言って励ました。「九」は「求」とも読める。そう考えれば「求道」の意味になる。「久」とも読める。そう考えれば「悠久」という意味にもなる、と。以来、9999という数字が彼女の原点になった▼いい数字といえば、ラッキーセブンの7や末広がりの8が思い浮かぶが、「9」と答えた婦人部の友がいた。「10に一つ足りない」ところがいいという。10を目指して努力するところに成長があり、希望があると思う、と▼人格の完成、目標の完遂を目指し、懸命に挑戦する。その姿こそが人間として美しい。人生の最も輝ける時となる。(剣)
   (聖教新聞 2013-02-21)