詩 私には信仰がある ゆえに人生は素晴らしい

2013年2月25日(月)更新:6
【池田名誉会長 桂冠詩人の世界 自由と平和の「光の海」 私には信仰がある ゆえに人生は素晴らしい】
 信仰あるが故に 永遠の 不可思議なる生命を 智解(ちげ)できうる
 信仰あるが故に 醜き 生存競争の中にあって 浄(きよ)くして 勝利の人生を闊歩(かっぽ)しうる
 信仰あるが故に 鉄鎖と 火宅の人類の中にあって 我此土安穏(がしどあんのん)の 自由と平和の 人生を歩みうる
 信仰あるが故に 諸行無常の夢から醒め 常楽我浄の うつつの 人生を覚知できうる
 信仰あるが故に 矛盾と不合理に満ちた社会も 因果の二法に 堂々と 確信に溢れ 前進できうる
 信仰あるが故に 大波にも 微動だにもせじ 永久の大船に乗りし故に
 信仰あるが故に 価値と大善と生命力と 人間革命の幸福を 感受できうる
    (「信仰」)より


●1951年(昭和26年)1月11日。小雨降る東京。
 23歳の池田名誉会長は、日記に「信仰」と題した短文詩を綴った。
 恩師・戸田第2代会長の事業は、苦境の最中にあった。恩師は、学会の理事長職も辞した。
 新理事長が、自分の師匠なのか? 否、否……。
 苦悶する入信3年の若き弟子に、師は言った。「苦労ばかりかけるけれども、君の師匠は、この私だよ」と。師弟には正しき信仰があった。師弟こそ正しき信仰そのものであった。
 後に名誉会長は綴った。「二人がつくった、この期間の秘史のなかに、今日の創価学会の発展と存在との真の要因があった」と。
 信仰は、人生という大海原を進むためにある。
 その海を、自由と平和で輝かせるためにある。
 1995年11月、名誉会長は香港のヴィクトリア港を望んでいた。そこには太陽にきらめく「光の海」が広がっていた。シャッター音が静かに響いた。
   (聖教新聞 2013-02-24)