11日、小樽問答記念日 正義と信念の声で希望の光を

2013年3月11日(月)更新:5
【社説】
 北海道では今、約170会場で伝統の「青年主張大会」が開催されている。青年が、信仰の喜びを、社会での実証を、そして正義の哲学を語る。確信あふれる「声」で、社会に希望を送り、わが地域に平和の礎を築こうと――。
 その青年たちの胸に脈打つのは、58年前、北海道・小樽の地で正義の言論戦を展開した池田名誉会長の魂だ。
 1955年(昭和30年)3月11日、小樽市公会堂で創価学会日蓮宗身延派との法論である「小樽問答」が行われた。

〈勝利を決した確信の師子吼〉
 発端は、学会の婦人部員と身延の僧侶との論争。おごり高ぶる身延側は、学会に対して法論を仕掛けてきた。当初は宗門に対しての法論だったが、臆病な「法師の皮を著たる畜生」(御書1386ページ)たちは逃げ去った。そこで戸田城聖第2代会長は、若き名誉会長に歴史的法論の一切を託したのである。
 師の命を受けた名誉会長は「偉大な日蓮仏法の正義を、わが創価学会の真実の力を、満天下に示しきってみせる!」との決心で司会に立った。“身延の信者が、全国で何千、何万と、創価学会に、日蓮仏法の真髄の教えに帰依していることは、学会が正しき証拠であります!”――まさに師子吼。その「声」は参加者の胸を射抜き、勝利を決した。それに比べ身延側講師の声は弱々しく、確信もない。支離滅裂な応答しかできなかった。
 名誉会長の舌鋒は最後まで鋭かった。身延側の司会が逃げるように閉会を告げるのを制し、“誰が聞いても、誰が見ても、創価学会が断固として正しいことは、厳然と分かることであります!”と。
 確信の「声」は同志に勇気と希望を送り、敵をも味方に変えた。その後、法論に参加していた身延の信者も入会するなど、弘教拡大は全国に波動を広げ、75万世帯達成へとつながっていく。

広宣流布とは永遠の言論戦〉
 「この信仰には、自分の生き抜く道を切り開く力がある。創価の師弟と同志の絆は、その前進を支えるのです」
 先日の小樽市の主張大会で、登壇した青年は堂々と訴えた。そうした主張が各地で披露され、訪れた人々に感動や勇気を送っている。
 池田名誉会長は「広宣流布とは、大聖人の御在世も、現代も、そして未来も、永遠に『言論戦』である。生命を燃やした『声の戦い』である」と。私たちの「正義」と「信念」の声で、社会に希望の光を注いでいこう。
   (聖教新聞 2013-03-09)