学生の不二なる味方として見守り続ける創立者の心こそ人間教育の真髄

2013年4月13日(土)更新:5
【名字の言】
 「創価大学創立者の手づくりです」。創立の原点が紹介された入学式で、参加者は貴重な映像に胸を熱くした。大学祭で創立者自ら模擬店に足を運び、学生の中へ。留学生を励ます姿も映し出された▼「創価大学をつくろうな。私の健在のうちにできればいいが、だめかもしれない。そのときは大作、頼むよ。世界第一の大学にしようではないか」。この恩師・戸田会長との約束を果たし、1971年に開学した▼60年代には大学紛争が吹き荒れた。さらに、民衆本位の創価学会の躍進を阻もうとする攻撃もあった。開学が危ぶまれたが、こういう時だからこそと創立者は心血を注いだ。体調を崩しても、高熱を押して著作を執筆。一切を創大のために投じた▼創立者の心は創立者にしか分からない。学生からの報告を喜び、常に親孝行を、と望む。「健康で、素晴らしい青春を。学び抜いて勝利者に」と期待を込める。卒業生には「人生は勝つ時も負ける時もある。どんな時も、必ず私のところに帰ってきなさい」と▼百花繚乱の創大キャンパス。壮麗な校舎に目を見張る。その建設に苦闘し、幾度も視察し、学生の「不二なる味方」として見守り続ける創立者の心こそ、人間教育の真髄ではないか。思いが人を育てる。(会)
(聖教新聞 2013-04-13)