「大白蓮華」連載企画 “一人を大切に”との魂を学ぶ

2013年5月1日(水)更新:2
【社説】
 人は何のために生まれてきたのか――戸田城聖第2代会長は、明快に答えた。「この世の中は、遊ぶために生まれてきた所なのです。ゆえに『衆生所遊楽』というのです。われわれは楽しんで暮らさなければならない」(『戸田城聖全集』)
 法華経には、「衆生の遊楽する所」(寿量品)と説かれ、苦悩と無常の現実社会こそ、妙法を持つ衆生の最高の遊楽の場所であるとしている。
 誰もが悠々と人生を“遊び楽しむ”力を持っている。幸福になるために、我らは生まれた。どんな苦難も断じて勝ち越えゆく力――その偉大な“生命の力”を引き出すための「信心」である。

〈苦悩の人を探し出し励ます〉
 信心が深まるほど、その豊かな力は湧き上がる。では、信心を深めるためには何が必要か――。
 行動であり、実践だ。教学を学ぶことだ。そして御書に仰せの通りに、広布を開く師匠と共に、難と戦い抜くことだ。
 「池田先生がどれほど会員を大切にされているか。自分も続いていきたい」「大誠実で一人一人を激励する姿に、私も一歩も退かず挑戦しようと思います」――「大白蓮華」の連載企画に寄せられた反響の一部である。
 同企画に一貫してつづられているのは、池田名誉会長の慈愛あふれる行動である。生活苦や病苦、仕事、夫婦、親子の問題、さらには、どうしたら仏法を語り広げていけるか……ありのままに悩みを打ち明ける会員に、名誉会長は、抱きかかえるように温かく、時には惰弱な性根を打ち破るように力強く、指導し、元気にする。苦しんでいる人はいないか、行き詰まっているところはないか、名誉会長は、細心の注意で探し出し、そこへ急行して光を当て、励ましを送る。

〈師の行動に続き 信は深まる〉
 常に生き生きと脈打つのは、「一人」を徹して大切にする心である。これこそ“創価の魂”にほかならない。
 名誉会長は語っている。
 「信心を深めることは難しい。そのために仏法には『師弟』がある。師弟の道を貫く現実の行動によって、妙法への信が深まっていくのである」
 最も大変な所へ! 自ら友のもとへ!
 この師匠の行動に続くなかで、信心は深まる。どんな苦難の荒波も、ものともしない自分になる。そして、この世に生を受けて果たすべき使命の道が開けていく――。「大白蓮華」の連載企画は、人生勝利の羅針盤といえよう。
   (聖教新聞 2013-04-25)