徹底して全支部員への激励と仏法対話を進めてまいります

2013年5月2日(木)更新:5
・『これが学会の強さであり、草創の精神だ』
http://d.hatena.ne.jp/yoshie-blog/20161105


【新・人間革命 勇将 六十二】
 支部婦人部長を代表しての丸沢邦代の抱負に、大きな共感の拍手が鳴り響いた。
 山本伸一は、草創の支部幹部の精神は、広布第二章を担い立つ勇将に、確かに受け継がれようとしていることが感じられ、嬉しくてならなかった。
 彼は、丸沢に、祝福の記念の品を贈りたかった。しかし、あいにく、用意してきた書籍なども使い果たしてしまった。
 彼は、御宝前に桜の花籠が供えてあるのを見ると、「この花を差し上げていいでしょ!」と、県長らに尋ねた。湧き起こる大拍手のなか、それを手に取り、丸沢に贈った。
 続いて、支部長代表の抱負となった。
 天理市の川原城支部支部長・西坂勝雄が登壇した。彼は、四十過ぎの小柄な壮年であった。その体から、強い気迫をほとばしらせ、大きな声で語り始めた。緊張のためか、やや早口であった。
 「山本会長を迎え、広布第二章の船出にあたり、創価学会こそ、世界最高の宗教であることを証明をするため、わが川原城支部は燃えに燃えて、戦いを開始いたしました。
 私自身も、支部員のために御本尊に祈り、いかなる三障四魔の烈風にも臆せず、生涯、破邪顕正の旗を振り続けてまいる決意であります!」
 「すごいぞ! 頑張れ!」と、伸一の合いの手が入った。西坂は勢いづいた。
 彼は、かつては貧乏や病気で悩んでいた支部員の一人ひとりに、功徳の実証が現れ、その体験が座談会で楽しく語り合われている様子を報告。そして、新たなスタートに際し、支部で掲げたモットーを発表した。
 「一、悩んだら指導を受けよう。
  一、グチをいうより題目だ。
  一、クヨクヨするより実践だ。
 このモットーを合言葉に、徹底して全支部員への激励と仏法対話を進めてまいります」
 伸一は、各支部が、いかんなく個性を発揮し、意欲的に、明るく活動を進めてほしかった。それが、飛躍の活力となるからだ。

■語句の解説  ◎三障四魔  信心修行を阻み、成仏を妨げる三種の障り(煩悩障、業障、報障)と、四種の魔(煩悩魔、陰魔、死魔、天子魔)のことをいう。
   (聖教新聞 2013-04-26)