人の利点を生かそうとする努力を続けていくことです
2013年5月26日(日)更新:4
・『日々月々広布の為汗まみれになって実践していってこそ成仏につながる』
http://d.hatena.ne.jp/yoshie-blog/20170216
【新・人間革命 奮迅 十七】
第二東京支部長会は、支部長ら支部幹部の出発の会合であることから、山本伸一は、リーダーの在り方について語っていった。
「支部長・婦人部長にとって、支部というのは、依正不二の原理のうえから、自身の投影であるといえます。自分の生命の心音(しんおん)が、そのまま組織に脈動し、反映されていく。
つまり、わが生命に歓喜があり、勇気の鼓動が力強く鳴り響いていれば、おのずから皆も元気になり、活動も勢いにあふれたものになっていきます。しかし、組織の中心者に歓喜も覇気もなく、弱々しい心音であれば、皆も、その生命に感応し、歓喜は冷め、やる気も失せていってしまう。
鐘が大音声を放てば、多くのものが振動していきます。同様に支部の発展、衰退は、支部長・婦人部長の一念の心音によって決定づけられていくことを、知っていただきたい。
また、支部幹部は、皆から好かれる人になっていくことが大事です。その根本要件は、一言するならば、誠実であることです。不誠実な人には、誰もついていきません。
では、誠実であるためには何が必要か――今日は、二点だけ申し上げておきます。
それは、まず、人の利点を生かそうとする努力を続けていくことです」
“人の利点を常に生かそう”という一念があれば、すべての人の長所、すばらしさが見えるようになり、尊敬の念も生まれる。賞讃や励ましの言葉も出る。
また、後輩を生かそうと、成長を願っているリーダーの真心は、伝わるものだ。
「二つ目に、約束は必ず守ることです。
人間として当然のことですが、幹部として多忙になると、“約束を守れないことがあっても、仕方がない”と、思うようになってしまうことがある。それは間違いです。
もちろん、さまざまな事情が生じて、どうしても約束を果たせないこともあるでしょう。その時に、どうするかです。相手が“ここまでしてくれるのか”と、何倍も喜ぶような、補って余りあることをしていくんです」
■語句の解説 ◎依正不二/依正不二とは、生命活動を営む主体である正報と、その身がよりどころとする環境・国土である依報が不二であること。
(聖教新聞 2013-05-23)