日々、足元を固めていくことです

2013年7月5日(金)更新:5
・『先生なら、なんと言われるか。どう行動されるかを考え抜いていく』
http://d.hatena.ne.jp/yoshie-blog/20170717


【新・人間革命 奮迅 五十三】
 御書講義の最後に、山本伸一は言った。
 「私には、川越地区、志木支部、そして埼玉に対して、戸田先生がどれほど大きな期待をいだかれているか、痛いほどわかります。
 先生は、十年後、三十年後、さらには二十一世紀の未来をお考えになって、埼玉に難攻不落の広布城を築こうとされているんです。
 時代によって、広宣流布の本舞台も変わっていきます。今は東京が先駆し、本舞台となっていますが、数十年後も同じ状況とは限りません。今、皆さんは、“埼玉は一支部であり、東京には十支部もある。それに大支部も多い。埼玉が東京を凌げるわけがない”と思っているでしょう。
 しかし、二十一世紀になれば、次第に東京を凌駕していくようになるでしょう。また、必ずそういう時代を創らなければならない。歴史は動いていくんです。
 そのために何をするのか。日々、足元を固めていくことです。大聖人も『一丈のほり(堀)を・こへぬもの十丈・二十丈のほりを・こうべきか』(御書九一二ページ)と仰せのように、今の眼前の課題に全力で取り組み、一つ一つ着実に勝ち進んでいく以外にありません。
 今日やるべきことは、必ず、今日やるんです。今なすべきことに全精魂を注ぎ込んでいくんです。すると、そこから新しい道が開かれていくものです」
 「今」という一瞬は、無限の未来をはらんでいる。歴史を動かすのも、瞬時の判断であり、行動である。その「時」を逃さぬためには、瞬間瞬間を全力で事に当たるのだ。
 勝利を決する好機は、常にある。その好機を生かすことのできる人は、いつ好機が訪れようが、それを最大に活用できるように、絶え間なく努力、奮闘してきた人である。
 御書講義を終えた伸一は、質問を受けるために会場に残った。教学の質問より、それ以外の問題が多かった。
 真っ先に尋ねたのは、青年だった。
 「私は町工場で働いていますが、学会活動の時間が取れずに悩んでいます」
   (聖教新聞 2013-07-05)