広宣流布の全責任を担い立て あす11日は「男子部結成記念日」

2013年7月10日(水)更新:5
【社説】
 あす11日は、1951年(昭和26年)に男子部が結成された記念日である。結成式は、戸田城聖第2代会長が出席して東京・西神田の旧学会本部で行われ、百数十人の青年が集った。その中に若き日の池田大作名誉会長の姿があった。
 席上、戸田会長は語った。
 「近くは明治の革命をみても、その原動力となったのは当時の青年であり、はるか日蓮大聖人御在世の時も、活躍した御弟子(おでし)のかたがたは、みな青年であった。つねに青年が時代を動かし、新しい時代を創っている」(『池田大作全集』第85巻〈新世紀へ「黄金の鐘」よ鳴れ!〉)

〈実証示す姿は同志の希望に〉
 以来、62星霜。世界192カ国・地域に広がった創価の連帯にあって、男子部は、どの地でも広布拡大の中核となって奮闘している。社会で生き生きと信頼を広げ、実証を示す友の姿は、日本でも地域の同志の希望と輝く。
 平日は仕事、休日はプロを目指し音楽活動に力を注いだ神奈川・川崎の本部長は、一歩も引くことなく学会活動に挑む中、ミュージシャンとして独立。1000人規模のコンサートが開催できるまでに。アメリカでの公演も実現した。
 ラーメン店の店長を務める埼玉・川越の部長は、不況によって店舗が閉店に追い込まれるも、唱題根本に智慧を湧かせて苦境を打開。その姿を間近で見ていた従業員がすすんで入会。再開した店舗への来客数も、かつての2倍になった。
 どのメンバーも、“師匠に応えたい”“師匠と共に勝つ”との一心で苦難と向き合い、乗り越え、勝利の歴史を開いた。それこそが、結成の日から受け継がれてきた「男子部魂」である。

〈一人一人が栄光の劇の主役〉
 男子部の結成式で戸田会長は“この中から、必ず次の創価学会会長が現れる”と宣言した。師の万感の期待に民衆救済の結果をもって応えたのは、名誉会長だった。同志の中に飛び込んで、文京、札幌、山口、大阪などを舞台に広布拡大の金字塔を打ち立て、勝利の二字で師の構想を実現したのだ。
 名誉会長は綴っている。「師弟不二の道」とは、「師に代わって、広宣流布の全責任を担い立つなかにある。つまり、師の指導を深く思索し、わがものとして、人びとの幸せのため、広宣流布のために、勝利の旗を打ち立てていくなかにこそある」と。
 青年学会の勝利――それは、若き友が使命の舞台を飾りゆく師弟の栄光の劇である。一人一人が、その主役なのだ。
   (聖教新聞 2013-07-10)