紙上座談会 「未来部躍進月間」を楽しく元気に!

2013年8月3日(土)更新:5
【輝く創価の師弟城〈52〉 「未来部躍進月間」を楽しく元気に!】
《共に実践 共に成長の夏を送ろう》
杉本 「未来部躍進月間」が始まりました(8月31日まで)。
山本 かつて、ある会合で、会場の後ろの方に座っていた未来部員を前方に招いた池田先生は、こんな話をされました。
 戦国時代の武将・武田信玄――。天下に名を轟かせた武田家が、なぜ、あっけなく滅んだか。それは、一切を託された後継が、信玄の遺訓に背くようになったからだったといわれる。
原田 そして、先生は未来部を見つめ、力強く語られたのです。「いかなる世界にあっても、その興亡は後継者によって決まる……先輩たちが開き、築いてきた尊き伝統と崇高なる精神を、いかに後継の人材が立派に継承し、発展させていくかに広布の将来の一切がかかっているのだ」
山本 未来は人材によって決まります。人材を育成した分だけ、未来は確実に開けます。
原田 真の指導者とは、未来のために行動する人です。常に将来を見据え、真剣に後継を育てる池田先生こそ、その模範です。
元井 こんなこともありました。池田先生が未来部の会合に出席すると、参加者は身を乗り出すようにして話を聞いています。
 「どうして子どもたちは、先生の話を夢中になって聞くのでしょうか?」
 未来部の担当者が、そう質問したそうです。
久保 すると、池田先生は答えられました。
 「それはね、私が、子どもたちのことが好きで、好きで、たまらないからだよ。自分のことを本当に思ってくれている人の言うことは、子どもは素直に耳を傾けるものだよ」と。
山本 この二つのエピソードは、大白蓮華で連載中の企画「未来を創る」で紹介されていたものです。
元井 同企画は、2010年2月号から始まり、毎回、池田先生と未来部員との秘話が綴られ、反響を呼んでいます。
杉本 8月号の大白蓮華では、池田先生が巻頭言でも「未来部」へ渾身の筆を執ってくださいました。いよいよ躍進月間です。私たちも、この池田先生の心を、わが心として、未来部員への励ましに全力を尽くしていきましょう。
原田 暑いなか、壮年・婦人部の未来部育成部長、青年部の21世紀使命会、学生部の進学推進部長をはじめ、担当者の皆さまには苦労をかけますが、何とぞ、よろしくお願いします。

〈「挑戦」が「財産」に〉
棚野 月間のポイントは、大きく二つあげられます。まずは、各種コンクールへの挑戦です。
久保 実は私も、小学生のころ、絵画展に応募していました。残念ながら、一度も入賞することはできませんでしたが、頑張り続けたことは、今も大切な思い出になっています。
棚野 夏休みは、未来部員にとって、大成長できる節目の時です。
久保 私自身、未来部時代に重ねた夏の挑戦が、その後の力となりました。
 中学生の時は、クラブ活動と勉強の両立に、アメリ創価大学を目指していた高校生の時は、自身の限界を突破する勉強に取り組みました。
 だから今も毎年、夏になると、「よし! 何かに挑戦しよう!」と思えるんです。それが大きな財産になっています。
棚野 月間では、「創価ファミリー大会」も開催されます。2年前、全国各地で開かれ、確かな礎を築いた会合です。
杉本 未来部員とその両親をはじめ、祖父母の方々や未入会のご家族も参加した会合は、広布の大河の流れを象徴する有意義な集いとなりました。
元井 特に、三世代がそろっての信仰体験の発表は、創価家族らしい温かな輝きがありました。
原田 本年も、壮年・婦人部のリーダーを中心に、各部が一体となって盛大に開催していきます。
久保 未来部員にとっては、大好きなおじいちゃん・おばあちゃんと一緒に会合に参加できる絶好の機会です。
山本 信心の確信や喜びを伝える好機と捉え、一生懸命に取り組んでいきましょう。

〈大切な”後継の宝”〉
杉本 未来部員だけでなく、家族にとっても、記憶に残る”大成長の夏”にしたいものです。
 かつて教育部の方が言っていました。「大人が1センチ変われば、子どもは1メートル変わる」と。子どもに「宿題をやりなさい。勉強をしなさい」と言うだけでなく、親が自ら、読書や御書の研さん、題目などに挑戦することによって、子どもは大きく成長します。
棚野 大事なことは、”一緒に実践しよう””共に成長しよう”との心です。未来部員を一人の大人として、いや、後世の偉大な指導者と思い、温かく接することです。
杉本 私自身、家庭訪問等で婦人部の方のお宅に伺った折、未来部員のお子さんがいる場合は、一言でも言葉を交わしていけるように意識してきました。
元井 少子化の時代にあって、未来部員はまさしく、大切な”地域の宝”でもあります。
山本 御書には、「(経典があっても)仏法を持ち、伝えていく人がいないと、木石の像が法衣を着て、鉢を持っているようなもので、何の役にも立っていない」(508ページ、通解)とあります。万年にわたる学会の発展も、未来部の育成で決まります。
原田 未来部時代に刻んだ信心の原点は生涯、消えません。私たちは、次代の学会を担う人材を全力で励ます”後継者育成の夏”を送っていきましょう。
   (聖教新聞 2013-07-29)