紙上座談会 熱き求道心燃やし行学錬磨の夏に!

2013年8月12日(月)更新:8
【輝く創価の師弟城(54) 熱き求道心燃やし行学錬磨の夏に!】
《青年部が教学試験2級へ前進
日蓮仏法は自他共の幸福の哲理》
杉本 夏季友好期間のさなかですが、青年部の皆さんは、教学の研鑽に真剣に取り組んでいますね。
魚住 9月29日に実施される「青年部教学試験2級」へ向け、教材となる「大白蓮華8月臨時増刊号」も発行され、いよいよ機運が高まっています。
福田 早速、受験者から「大白を手にし、厚さに少し驚きましたが(笑い)、行学の二道を歩む夏にする決意が固まりました」と抱負が寄せられています。
魚住 まずは、講義担当者や組織のリーダーから研鑽を!と、女子部は各地で勉強会を開始しています。
福田 男子部も、全国でリーダー率先の学習を始めました。
魚住 池田先生は、小説『新・人間革命』「奮迅」の章で、「教学試験は、各人の教学研鑽の努力を評価し、さらに張り合いをもって精進を重ね、信心の深化、成長を図るために実施されるものである。したがって、その機会を、より有効に、広宣流布の前進につなげていくことが、幹部としての大事な使命といえよう」と教えてくださいました。
杉本 今回の受験者の多くは、最前線のリーダーです。皆さんの成長が、青年学会の未来を決めるといっても過言ではありません。
正木 だからこそ、「行学の二道をはげみ候べし、行学たへなば仏法はあるべからず」(御書1361ページ)を心に刻み、受験者だけでなく、先輩幹部も研鑽に取り組むことが大切です。
原田 戸田先生は「剣豪の修行を思わせるが如きその厳格なる鍛錬は、学会の伝統・名誉ある特徴となっている」と言われました。
正木 命懸けの勝負に挑む「剣豪」は、一切の甘えを排し、厳しき生命の鍛錬を積みます。その姿勢こそ学会の教学研鑽の伝統です。
原田 皆で力を合わせ、「行学錬磨の夏」にしていきましょう。

〈「絆」を強める存在〉
魚住 現代は、「他人のことを思う余裕がない社会である」と指摘する識者がいます。決して無関心ではありませんが、他人を思う“余裕”を失っているとの警句です。
福田 たしかに、その通りですね。私たち青年層にも、長引く経済不況等で将来への不安が広がり、他人を思う心の“広さ”を失っているのかもしれません。
正木 こんな時代だからこそ、自他共の幸福を目指す日蓮仏法が輝く時です。
杉本 人と人の絆が弱まっている現代で、万人の無限の可能性を説く“太陽の仏法”を語り広めていく学会青年部の存在は、本当に尊いものだと実感します。
森中 今回の出題範囲、特に、「立正安国論」と「種種御振舞御書」では、日蓮大聖人が、いかにして社会変革のために行動を起こされたかを学ぶことができます。
福田 現代社会における青年部の使命を再確認できる御書でもあります。この2編を通じ、真に「社会を変える力がある哲学」とは何かを、しっかりと心に刻んでいきたいと思います。
森中 また、一切衆生の救済のために立ち上がられた大聖人は、民衆を不幸に陥れる悪とは断じて戦われました。青年部の皆さんは、宗門事件の真実を学び、悪と戦う正義の人に成長してもらいたい。
原田 「如かず彼の万祈を修せんよりは此の一凶を禁ぜんには」(同24ページ)との仰せ通り、正義の言論による破折精神は、広布の勝利を開く力となります。

〈“信心の合格者”〉
杉本 試験だから合否はあります。しかし、学会の教学試験は、“信心の合格者”を目指し、努力することが大切です。
正木 たとえ勉強が苦手でも、「一行でも御書を拝そう!」と挑戦することです。そのなかで必ず、「学ぶ喜び」を実感できます。
森中 私が大学生の時、教学試験に向けて、仕事で疲れた体にむち打って、使い込んだ教材を貪るように読んでいた男子部の先輩がいました。「働きだしてから学ぶのは大変だけど、その分、喜びは大きいよ」と語っていた姿が、今も深く印象に残っています。
原田 壮年・婦人部のなかには、青年部のために講師をされる方もいらっしゃると思います。暑い夏に研鑽するのは大変かと思いますが、どうか「青年と一緒に成長する夏にしよう!」との心意気で、頑張っていただきたい。
森中 学生部は教学実力試験(9月1日)もあり、苦労しますが、努力は全て自身の財産になります。
原田 ともかく、仕事や家庭など大変な状況のなかで研鑽するからこそ、信心の骨格ができます。
正木 熱き求道心を燃やし、世界一の生命哲学を学び抜くことは、自身の信心の歴史に永遠に刻まれます。
森中 試験を通し、御本仏の慈悲の行動、勇気の実践をわがものにする青年が一人でも多く誕生することを願ってやみません。
   (聖教新聞 2013-08-05)