自発の振る舞いから、自己変革への新しい朝が始まる

2013年11月17日(日)更新:5
【名字の言】
 「人間」は「じんかん」とも読む。人の間、すなわち”人と人とのつながり””世間”をいう。「ソサエティー(社会)」を、福沢諭吉は「人間交際」と訳した。名訳といっていい▼私たちが目指す「人間革命」とは”自己変革”との意味とともに、人間の革命、つまり”人間関係の変革”という意義をも含むだろう。世の不幸の大半は、人間関係が主因であるといえる。苦境打開の鍵の一つも、そこにあろう▼本紙のコラム「マイ・ヒューマン・レボリューション(私の人間革命)」は、海外メンバーの信仰ドラマをつづる。人生の軌跡は、それぞれに多彩だが、多くの場合、家庭・職場・地域等における人間関係の改善が、蘇生へのきっかけとなっている▼関係性を変えるには、まず自分が変わること。自分が変われば、周りも変わる。相手を尊重すれば、相手もこちらを尊重しよう。その意味で、主導権は常に自分の手中にある。まずは目の前の「一人」に、尊敬と励ましの笑顔を送ること。その自発の振る舞いから、自己変革への新しい朝が始まる▼”孤島”の岸を離れ、”人間関係の大海原”へ! その勇気ある限り、自身の人間革命を目指す希望の航海は、いつでも、どこでも、誰にでも、可能なのだ。(生)
   (聖教新聞 2013-11-15)