太陽の励まし(滋賀)・活字文化のページ 他

2013年12月26日(木)更新:5
【小説「人間革命」第4〜6巻 きょう電子書籍で発売】
●池田名誉会長の小説『人間革命』第2版の第4巻から第6巻が、きょう25日から電子書籍で配信される
 第4巻では、1950年(昭和25年)、戦後の混乱によって戸田城聖の事業が悪化。山本伸一青年は師の窮地を全力で支え、苦闘の日々を重ねる。
 第5巻は、51年(同26年)5月3日に行われた戸田の第2代会長就任式から綴られる。席上、戸田は、生涯の願業として会員75万世帯の弘教を宣言。翌年(同27年)2月、伸一が指揮を執った蒲田支部が、前人未到の月200世帯を超える弘教を成し遂げ、驀進の突破口を開く。
 第6巻では、軍部政府に迎合し、神本仏迹論なる邪義を構えた悪侶との闘争が描かれ、宗門の権威的な体質が明らかとなっていく。
   (聖教新聞 2013-12-25、以下同)


【太陽の励まし 池田名誉会長と誓いの同志(とも)〈57〉 滋賀】
《「湖国」に翻れ! 勝利の旗よ》
●「此れこそ宇治川を渡せし所よ・是こそ勢多を渡せし所よ・名を揚るか名をくだすかなり」(御書1451ページ)
●古来、「湖国(ここく)」滋賀は、近畿と東海、北陸を結ぶ交通の要衝であり、天下分け目の決戦の舞台ともなってきた。
●「わが滋賀県は、広布の大切な要の地である」
 「滋賀広布の勝利の旗が、そのまま全関西の、否、全日本の広宣流布の大旗(たいき)なのだ」
 池田名誉会長はそう記し、万感の期待を寄せる。
 滋賀での激励は17度。
 さらに移動の車中から、美しき山野と街と湖を仰ぎつつ友との思い出を刻んできた。

〈車中で見つめて〉
●会館の窓が開け放たれ、大勢の高島の同志が、学会の「三色旗」を振っている。ここは、第1次宗門事件で、悪侶と反逆者の激しい攻撃に耐えてきた地であった。
●「高島城 堂々翩翻(へんぽん) 三色旗 車中で見つめて 万歳叫ばむ」
 名誉会長が歌を詠み、さらにその場面をカメラにも収めた
●週刊誌のデマ記事を使って、学会をののしる坊主と対峙し、毎晩のように訪問激励に走り、必死に同志を守った。
 それでも、悪人にたぶらかされ、去る人間が出た。
 苦闘のさなかの78年(昭和53年)4月29日。名誉会長から歌が届いた。
 「梵釈(ぼんしゃく)も 君を守らむ 広布舞」
●“距離は離れていても、心は池田先生と一緒や。負けたらあかん!生涯、先生と共に行く”。翌年、第3代会長辞任の報に接しても、共戦の誓いが揺らぐことはなかった。
●高島の同志の奮闘を聞いた名誉会長は、小川さん夫妻らと一緒に勤行。「高島に行ってあげたいな」と。
 その日、和歌が届いた。
 「この世をば 高島広布の歴史をば 夫婦で残せ 今日も雄々しく」
 迎えた6月6日の文化祭。会場には、実に1200人の市民が訪れた。
 名誉会長はメッセージを寄せ、出演メンバーの寄せ書きにも、後に「一生涯の信心を」「芯つよく 人に好かれる人に」と記してくれた。
 ここから、高島の地域広布は大きく伸展していった。
 90年10月22日、特急に向けて振った三色旗は、“先生、高島は勝ちました!”という大勝利宣言であったのだ。
 翌23日午後6時40分、今度は福井から京都に戻る特急に向けて、同志は会館に「歓びの高島城」「ありがとうございました」と垂れ幕を掲げた。
 懐中電灯で照らされた文字を、名誉会長は車中で見つめた。“よく見えました。ありがとう”との伝言が、即座に同志に伝えられた。
 「これでもかというほどの先生の激励があっての高島であり、わが家です」と語る妻の由子さん。3人の子どもも全員、広布の人材として活躍。
 高島本部は今、「高島池田圏」となり、誇り高き師弟の共戦の歴史は、青年へと語り継がれている。

〈師を求める強さ〉
●名誉会長は、約30人の同志と勤行。一人一人と握手を交わした。緊張しながら差し出した繁さんの手をぐっと握り、「近江の若武者たれ!」。
●師への感謝は尽きない。
 「大きくなっていく学会とともに、自分も成長し、境涯も大きくなる。これが、ほんまの信心やと思うんです。全部、教えてくださったのは先生です。先生あっての、わが家なんです」
●社訓「誠実なる人人が、確実な仕事をし、充実した社風で、堅実な経営を」も、名誉会長から受けた“商売というものは手堅くやりなさい”という助言を元にした。
 89年(平成元年)4月15日、道場を訪れた名誉会長から、正男さんに写真集が届く。
 表紙を開くと、扉に、フェルトペンで琵琶湖が描かれ、点が二つ打たれていた。
 一つは名誉会長のいる道場、一つは林さん宅を意味していた。「じっと対岸から見ています」――それが、添えられた伝言だった。
 堂々たる偉丈夫(いじょうぶ)ながら、いつも温和で、誠実な正男さんのもとには、相談を求める同志の姿が絶えなかった。筆まめな正男さんから、激励の手紙をもらった友も数多い。
●「私も先生に数々の思い出をつくっていただきましたが、一番印象に残るのは、関西文化会館で役員に就いた時、『君のお父さん、お母さんには、いつも本当にお世話になっています』と両親をたたえてくださったことです」
 真心を尽くす師匠の姿に触れ、報恩の人生を誓う。
 ――名誉会長は、かつて滋賀の同志をたたえた。「滋賀は、基本がしっかりしている。粘りがある。“コシ”がある。強い心が光っている」と。
 師匠を求め抜く、いちずな心こそ、滋賀の強さ。
 この「心」ある限り、湖国の未来は洋々と開けている。


【活字文化】
《図書館へ足を運ぼう 児玉ひろ美の子どもとつながる読書共育〈8〉多彩な価値観と出あう場》
〈今月の実践ポイント〉
◎地域の“コミュニティーの場”として意識しよう
◎0歳児から“一人前”。子どもへの「公共の場でのレッスン」に活用する
◎司書や職員に何でも相談してみよう


子育て支援の機能充実〉
●図書館を利用していますか?今、公共図書館は、本を貸すだけの施設ではなく、子育て支援の場、コミュニティーの場としても機能しています。お近くの図書館はいかがでしょうか。
●お話会のテーマや対象年齢については広報誌などでも告知していますので、参考にすると子どもが内容をよく理解できて楽しめる会に行けると思います。
●図書館員とのコミュニケーションが生まれれば、本選びのアドバイスをもらえたり、通う楽しみが増えたりもします。
 本を借りる時には、司書に相談したり、図書館が作っているリーフレットに掲載されているお薦めの本を手にしたりするといいでしょう。図書館は幅広く本を収集していますので、自分や家族の価値観とは異なる本と出あうチャンスの場でもあるのです。


〈利用マナーを教える〉
●図書館の利用カードは、0歳児から作れます。図書館は、子どもが人生で最初に利用できる公共の場です。
 大人が見本となって「静かに話す」などのマナーを守り、示しましょう。言葉が分かるようになったら、小声で「本は大切にしようね」などと話し掛けましょう。
●将来、大学や海外の図書館も自在に利用できるようになれば、一生お得。ぜひ、お子さんと一緒に図書館に足を運んでみてください。


《全町避難の後も継続 “読書のまち”大熊町は健在》
●両校とも、読書活動優秀実践校として文部科学大臣表彰を受けている(大野小=2005年度、熊野小=2011年度)。現在、「図書館を使った調べる学習コンクール」に参加したり、学年別の「多読賞」の校長表彰を月1回、全校集会で行ったりして工夫を凝らす。月に1000ページ超を読む児童もいる。
 読書に積極的な両校の児童たちの傾向について、渡邉校長は「各自が夢や希望をしっかり持っています」と語る。末永校長も「自信を持っている子が多いですね。堂々と発言・発表します」と。
 さらに、ここには、畳敷きで抜群に居心地が良い充実した図書室があり、専任の学校司書が赴任している。
●「子どもの読書活動を推進するには、学校図書館に専任の司書を置くことです」と武内教育長は力説する。
●「読書は、主体性や想像力、判断力などと共に、豊かで質の高いコミュニケーションの力を育むと思います。人間関係を良好にできるのは、生きる力の基本です。“人のために”という志を持ち、いろいろな人と協働(きょうどう)できる、骨太な子どもたちを育てたいですね」