妙とは蘇生の義なり蘇生と申すはよみがへる義なり

2013年8月20日(火)更新:3
【御指導】
●人生、いろいろなことがある。悲しみがあり、苦しみがある。毎日、いやなこともある。夫婦げんかもあれば、離婚して不幸になる場合もある。仲が良くても、子どもが病気になることもある。自分が病むこともある。ありとあらゆる悩みがある。生きていくことが、どれほどたいへんなことか――。
 その人生を「生きて生きぬく」ためのエンジンが信仰である。ロケットのように、悩みの雲を突き抜けて、ぐんぐん上昇していく。生き生きと、限りなく向上していく。幸福の大空を遊戯(ゆうげ)していく。そのための噴射力が信心である。
 南無妙法蓮華経と唱えれば、「生きぬく力」がわいてくる。「希望」がわいてくる。煩悩即菩提で、悩みを喜びに、苦しみを楽しみに、不安を希望に、心配を安心に、マイナスをプラスに、すべて変えながら生きぬいていける。絶対に行き詰まりがない。
 日蓮大聖人は「妙とは蘇生の意義である。蘇生とは蘇るということである」(947ページ)と仰せである。個人も、団体も、社会・国家も、すべてに「生きゆく活力」を与え、みずみずしく蘇生させていく。それが妙法の偉大なる力である。
 (1994-02-06)